四月四日の西武戦で今季初勝利を挙げたオリックスの右腕、東(あずま)晃平(24)。一昨年の初勝利から負けなしの先発八連勝はプロ野球史上二人目で、一九四二年の藤本英雄投手(当時巨人)以来、八十二年ぶりの快挙となった。
 一八年、神戸弘陵高から育成ドラフト二位で入団。甲子園出場経験はなく、高三の夏は兵庫県大会で四回戦敗退と、まるで無名の存在だった。
「三年前までは常に“クビ候補”で、下積み期間は長かった。しかし一昨年、中嶋聡監督に見出されて支配下登録されると、昨年、一気に才能が開花。育成の星として注目を集め、球団として育成出身で初めて日本シリーズでも先発して白星。いまでは“負けない男”と称されるようになりました」(スポーツ紙記者) 
週刊文春デジタル