今回はアニメーション映画『FUTURE WAR 198X年』を取り上げる。
 東西冷戦が最後の激化を見せていた一九八二年に製作された、近未来戦争映画だ。
 その内容が「戦争美化」と捉えられたために左派系団体などから猛烈な抗議を受け、ボイコット運動が巻き起こったことで知られている。そのため、現在でも本作はセンセーショナルな作品という扱われ方だ。だが実は、かなりリアルで硬派な反戦映画として、見どころは多かったりする。 
週刊文春デジタル