タイトルで受ける印象と違っていて、こんな番組だと思わなかったということが時々ある。『日本怪奇ルポルタージュ』もそんな番組のひとつで、いい意味で裏切られた。「怪奇」というとオカルト的不可思議なものを取り上げるのかと思いきや、1月1日に放送された特番では、教育虐待の果てに起きた親殺し事件や行旅死亡人(身元不明で、引き取り手が存在しない死者)問題など、シリアスな話題を取り上げ、正月から見るものを重い気持ちにさせた。なるほど、ホームページには「複雑怪奇な問題」に寄り添う、とある。
 そんな番組が4月から期間限定でレギュラー化された。 
週刊文春デジタル