政治資金規正法改正案をめぐる陰の主役は、首相最側近の木原誠二幹事長代理(53)だった。政治部記者は「木原氏は中間管理職の悲哀を味わった」と笑う。
五月二十八日の読売新聞朝刊には「自民修正案 公明賛成へ」との記事が載った。首相の命を受けて水面下で公明と交渉にあたった木原氏は、実はこの前日、「若いやつらも、ちゃんとやって欲しいよ」と得意満面の様子だった。
「自民案に難色を示していた公明がこの時点では譲歩したと受けとめられていた。木原氏は『やはり俺じゃなきゃうまくいかない』とばかりに自画自賛していた」(前出・記者)