現在放送中の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、江戸時代中期に浮世絵の版元として活躍した蔦屋重三郎が主人公だ。

 地味な人選と思えなくもないが、個人的には大好きな人物だったりする。というのも、今回取り上げる『歌麿 夢と知りせば』に登場する蔦屋が、とんでもなくヒロイックだったからだ。 
週刊文春デジタル