【1】はじめに

 初めまして!ニコニコサポーターズSmileS真野 翔(♪ミュツタカ♪)と申します。普段は歌ってみたの投稿や、ピアノ弾き語りで生放送をしている傍ら、時々コスプレイベントでコスプレをしたり、カメラマンとして撮影をさせていただいております。今回は「池袋ハロウィンコスプレフェス2023」にコスプレで参加し、SmileSコスプレ部の初の対外活動として、事前にインタビュー取材・撮影をお願いしてご快諾くださったコスプレイヤーさんへ、取材・撮影をさせていただきました。

 コスプレ部には、コスプレをするのが好きな人、コスプレイヤーさんを撮影するのが好きな人、女装が好きな人、装飾が好きな人など、いろんなメンバーが集まっています。今回の池ハロ2023では「ニコニコ×コスプレ」をテーマに、ニコニコでコスプレイヤーとして活躍しているユーザーさんをご紹介・PRしたく、取材・撮影させていただきました。
 今回の #5 では、「Cosplayer Of The Year 2024」で見事「U25部門」グランプリを獲得された舞彩ゆゆさんにインタビューをさせていただきました。表彰式&総合グランプリ決定戦を終えた後日、オンラインで、普段のコスプレパフォーマンスについてや、これからの活動について、などを熱く語っていただきました。ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。

【2】インタビュー

──当日の衣装、メイクなどのこだわりポイントを教えてください。

舞彩ゆゆ:
 人間らしさを消すことを意識しながらメイクをしています。「刀剣乱舞」という作品の中でもあまり多くは語らない、特に人間離れしたポジションのキャラクターなので、切れ長にしつつも、節目がちに描くようにしています。また、ハイライトやシェーディングなどをメイクのメインにし、光と影を使って表現することで人間味を消すように意識しています。キラキラしたものを使うとどうしても血色感や人工的に加えたメイク感が出てしまうので、このキャラクターにはラメの入ってるものは使わないようにしています。
 当日、肩の防具を作ったのですが、リハーサルの時に大破してしまった、という悲しいエピソードもあったりします(笑)

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ゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する『にっかり青江』に扮する舞彩ゆゆさん
撮影:真野 翔

──池ハロの参加は今回で何回目ですか?また、初参加のきっかけは何かありましたか?

舞彩ゆゆ:
 今年で5回目だと思います。初参加の当時は高校生だったのですが、地元開催のイベントはほとんどなく、一方でacosta!はハードルが高いと思っていました。大型イベントに友達と参加したいね、といった話になったのですが、コミケはニュースになるくらい大きなイベントだと思っていたので、こちらもハードルが高いと思った時に、話の流れで池ハロに参加しよう、といった感じになったように思います。

──実際に過去に何回か池ハロに参加してみて、いかがですか?

舞彩ゆゆ:
 規模が大きくなり、企画も大きくなり、来場者数も増え、色んな作品のコスプレイヤーさんが増えたので、コスプレという文化が浸透したと感じます。コロナ禍を経て、改めて文化の浸透を肌で感じました。

──普段コスプレパフォーマンスもされていると思いますが、チャレンジしてみようと思ったきっかけは何かありましたか?

舞彩ゆゆ:
 「あんさんぶるスターズ!」のコピーユニットを普段は5名のメンバーで活動しているのですが、最初のきっかけは声をかけてもらったことでした。高校生の時にミュージカル劇団に所属していたので、ミュージカルで学んだことがここで活かせるのであれば、もう一回やってみようかな、と思ったのでそのお誘いに乗って、今に至ります。チームのリーダーがキャラクターを1人1人思い浮かべた時に「絶対似合う!」と思って声をかけて集まったメンバーなので、パフォーマンス経験者と未経験者、今まで静止画メインの活動のみだった、といった感じのメンバーで楽しく活動しています。最初は私も久しぶりのパフォーマンスの活動ということもあり、不安に思うところもありましたが、現在はたくさんの方にパフォーマンスを見ていただいて、応援していただいて、活動二年目になりました。これからもいろんなところで私たちのことを知ってもらえたら、という気持ちで頑張っています。メンバー全員、奇跡的に住んでいる所が近いので、練習のために集まりやすく、週1回程度のペースで練習に励んでいます。

──コスプレパフォーマンスのステージや、動画撮影において、思い出に残っていることや、ハプニングはありますか?

舞彩ゆゆ:
 パフォーマンスのステージは本番一発勝負なので、ガチガチになってしまってフリが抜けてしまったり、練習場所とステージ上の大きさが違い、距離感がつかめずステージ上を駆け巡ることになった、ということは過去にありました(笑)
 踊ってみたの撮影では、アップの差し込みシーンなどを除き、シーンごとに撮らずに、1曲通して撮るスタイルで撮影しているので、1人が間違えたら最初からやり直しになる点が大変だな、と思っています。それも楽しく面白いです(笑)

──今回のCOTYは何回目の参加ですか?また、COTY2024で思い出に残っていることを教えてください。

舞彩ゆゆ:
 COTY2023以外は参加しているので、4回参加しています。例年池ハロのステージで最終審査が行われ、そこで部門のグランプリが決まる、という流れだったのですが、今回はニコ生審査で最終審査が行われ、部門のグランプリが決まるというルールだったので、今年のCOTYは一番過酷でしたね。また例年は3位までに入れば当日のステージ出演ができ、実際にPRすることができたのですが、例年とルールが違ったので、どの部門もギフトが過去一飛び交っていた印象でした。私がエントリーしたU25部門は1位・2位が接戦だったので、気が気ではなかったです。期間中、応援して下さったリスナーの皆様のおかげで、1位を勝ち取ることができました。無事審査を終え、グランプリを勝ち取った今は感謝の気持ちでいっぱいです。

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COTY2024のステージでポージングする舞彩ゆゆさん
撮影:真野 翔

──COTY2022ではビター部門でグランプリを獲得され、今回はU25部門にエントリーされましたが、U25部門を選んだ特別な理由はありますか?

舞彩ゆゆ:
 「今しかできない」部門だから、という理由で選びました。他の部門とは違った特別感があると思いましたし、今の自分の実力で戦える部門だと思ったからです。COTY2022で一度グランプリを獲得していたということもあり、当初COTY2024にエントリーするつもりはなかったのですが、今の自分にしか参加できないしやってみようかな、という気持ちが芽生えたのでエントリーしました。

──めでたくU25部門グランプリ決定となった時のお気持ちはいかがでしたか?

舞彩ゆゆ:
 COTY2022ビター部門グランプリ獲得の時よりも自分の実力を認めてもらえたような気がしました。ビター部門は女性の男装と決まっていますが、U25部門は25歳以下であればどんなコスプレでもいいというルールなので、ビター部門の時よりも自分の中の切り札がたくさんあった気がします。U25部門は男装のみの表現をするだけではなく、女装でも表現できるので、私の持つ表現の幅も魅せることが出来たんじゃないかなと思います。最終まで勝ち上がった私以外の参加者は、普段から女の子のキャラクターのコスプレをメインに活動していた方々でしたので、その中で私は男装メインで戦っていけるのか、という不安があったのですが、そんな中でも勝ち抜けたことは自分を認めてもらえたかもしれない、そして男装をする女性コスプレイヤーも注目してもらえたという嬉しさがありました。同じコスプレの条件で戦っているわけではない中で今回グランプリをいただけたのは、ビター部門のグランプリをいただいたときよりも、私のコスプレに対するこだわりや努力が報われたように感じました。

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U25部門グランプリを獲得し、トロフィーが授与された舞彩ゆゆさん
撮影:真野 翔

──ニコ生審査の期間中に特に頑張ったことや、自分らしいことができた、というものがあれば教えてください。

舞彩ゆゆ:
 とにかく自分のコスプレに対する熱意、こだわり、愛を喋り倒していただけのような気がします(笑)10日間のニコ生審査期間のうち、最後の土日2日間だけコスプレの放送をしただけで、その2日間以外は顔出しなしでずっと喋り続けて、配信に来てくださった方とコミュニケーションを取りながら楽しくゲームをしていたという感じでした。ゲームの中でもつりっくまが人気で、つりっくまで遊ぶことが多かったです(笑)つりっくま以外だと、「お題でお絵かき」「財宝掘り」で遊ぶことが多かったです。「お題でお絵かき」は飛び入り参加してくれるとても絵がお上手な方と毎回「これはなんだ…?」というコメントだらけになる画伯がいて私も楽しめました。

──ニコ生においてもらって嬉しかったコメントや面白かったエピソードはありますか?

舞彩ゆゆ:
 COTY自体の質問をもらうことが多かった気がします。「グランプリってどうやって決まるの?」といった質問に対して答えていったり、コンテストに対する自分の思いを語っていた時に「キミはグランプリにふさわしいと思うよ」「あなたを推しててよかった」といったコメントをもらえた時に、「今回、エントリーして良かったな」と応援してくださる方からの言葉が私の原動力になっていました。

──今後コスプレを通じて頑張りたいことはありますか?

舞彩ゆゆ:
 今までは自分がやってるキャラクターを自分と同じ世界に呼び出したような画像を撮りたくて、カメラマンさんと二人三脚で、ロケーションもこだわって撮影に行くことが多かったので、静止画での表現に力を入れていたのですが、現在はコスプレパフォーマンスもやっているので、動いた表現をしたときもキャラクターがそこにいる、存在させたい、という気持ちが強くなってきています。パフォーマンスを見てもらった時に「存在している」と思ってもらえるようにキャラクターと向き合い、研究をしていきたいです。
 キャラクターの観点だと、自分が普段選ぶキャラクターは人間離れしていたり、クールなキャラクターが多いので、今までとは違う系統のキャラクターも表現できるようになれたらなぁと思っています。

──グランプリを獲得し、COTYに関連することで頑張りたいことはありますか?

舞彩ゆゆ:
 雑誌「COSPLAY MODE」への掲載や、世界コスプレサミットの登壇権がいただけるとのことなので今から楽しみです。COTY2022でビター部門のグランプリを獲得した時にも世界コスプレサミットの登壇権をいただいたのですが、ちょうど開催期間にコロナウイルスに感染してしまい、参加ができなかったので、来年(2024年)はリベンジして、自分の知らない、まだ見たことのない世界を見てみたいです。

──超会議でのステージ出演もあると思うのでぜひ楽しんでください!さて、来年(2024年)COTYが開催されるかはわかりませんが、来年エントリーされる方へメッセージをお願いします。

舞彩ゆゆ:
 グランプリを獲るのは簡単なことではないですし、自分の力も、周りの方の力も必要です。大変なことも多いですが、獲得したその先はそれ以上に素敵な世界が広がっています。獲って損はないですし、自分の経験・財産にもなります。獲ってからは自分のコスプレの可能性も活動の幅も広がると思いますので、迷ってる方はぜひ、エントリーしてみてください。あなたの「好き」の力を見せてください!

──最後に、普段活動を応援してくださっている皆さんや、普段応援してくださっている皆さんへメッセージをお願いします。

舞彩ゆゆ:
 COTYを応援してくださったリスナーさんには今回とても無理をさせてしまったと思います。ニコ生審査最終日の放送ではたくさんのバハムートを送ってくださって、私の中では歴史的で一生忘れられない日になりました。
 私が皆さまからいただいた時間もギフトも、決して安いものではありません。放送に来てくださった方とたくさんのギフトを送ってくださった方が、私にわずかでも可能性を感じてくださっていて、応援したい、ついていきたいと思ってくださったあの日の恩返しをできるように活動していきます。応援していて後悔はさせないと言い続けているので、それを嘘にしないように活動していきます。これからもよろしくお願いいたします。

【3】終わりに

 いかがでしたか。過去に別部門でグランプリを獲得されているので、プレッシャーもあった中でのCOTY2024の審査だったかとは思いますが、過去の経験を糧にしてグランプリを獲得されたことが伝わってくるインタビューでした。また、舞台経験のポテンシャルを活かしたダンスパフォーマンスを披露される機会も多いと思います。直近で4月27日(土)にニコニコ会議2024内で開催される「COTY2024コラボステージ」にもご出演が決定しています。どのようなステージパフォーマンスが見られるのか、今から楽しみです。ステージは幕張メッセ現地で観覧できる他、ニコニコ生放送でもご視聴いただけます。
 今後のパフォーマンスや、踊ってみたの動画投稿など、パフォーマンスを通じてキャラクターの魅力も伝えていってくれることを期待したいと思います。ぜひ舞彩ゆゆさんのフォローもよろしくお願いします。

 最後までお読みくださり、ありがとうございました!Cosplayer Interviewの記事はまだまだ続きます。ぜひ次回号もお楽しみに!

2024年4月21日(日) 発行
 インタビュアー・執筆・撮影:真野 翔(♪ミュツタカ♪)
 発行:ニコニコサポーターズSmileSコスプレ部