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おくやまです。
目下、アメリカではオバマ政権を揺さぶっている 大問題が勃発していることを、皆さんは御存知でしょうか? 日本では今のところまだそれほど 熱心に報道されてはいないようですが、 米軍が元「脱走兵(バーグドール陸軍軍曹)」を取戻すために タリバン幹部の5人と捕虜交換をしたとして、 アメリカ国内が大騒ぎとなっております。 === タリバン幹部と交換 解放の米軍曹 「脱走兵」疑惑 http://goo.gl/EBUwz5 【ワシントン=竹内洋一】 アフガニスタンの反政府勢力タリバンに五月末に解放された バーグドール米陸軍軍曹(28)が、五年前にアフガンの駐屯地から 脱走して拘束された疑惑が浮上した。 解放の引き換えにオバマ政権が 米海軍グアンタナモ基地(キューバ)に収容していた タリバン幹部五人をカタールに移送したことに 反発していた野党共和党は追及を強める構え。 軍曹の解放はオバマ政権にとって一転、火種になった。 ニューヨーク・タイムズ紙は、匿名の元兵士の話として、 軍曹が二〇〇九年六月、米軍の戦いに幻滅して 新しい生活を始めるとメモを残し、 アフガンとパキスタンの国境近くの米軍基地から脱走したと伝えた。 CNNテレビは、米陸軍は軍曹が持ち場を意図的に離れたと 失踪直後の調査で結論づけていたと報じた。 報道を受け、米陸軍はドイツで療養中の軍曹の回復を待って 拘束の経緯を聴取する方針を明らかにした。 デンプシー統合参謀本部議長は 「違法行為があったなら見逃さない」と声明で表明。 軍曹の不正行為が証明されるまでは無実として扱うとも述べた。 共和党は軍曹解放の直後から、タリバン幹部五人との捕虜交換は 米兵や外交官の拉致を助長する前例になりかねないと オバマ大統領を批判してきた。 カタールに移送された幹部には 旧タリバン政権時代の内相や国防次官らが含まれ、 「不釣り合いな捕虜交換」との指摘もある。 軍曹の脱走疑惑はこうした非難をさらに勢いづかせる可能性がある。 オバマ氏は三日、訪問先のワルシャワでの記者会見で 「状況がどうであれ、米国は拘束された米兵を取り戻す」と強調。 移送されたタリバン幹部が米国を狙うとの懸念に対しては 「カタール政府と米政府が彼らの活動を監視するという条件での移送だ」 と反論した。 オバマ氏は五月三十一日、タリバンにただ一人拘束されていた 米兵のバーグドール軍曹が釈放されたことを、 ホワイトハウスに軍曹の両親を招いたうえで自ら発表していた。 === さて、この件がなぜそんなに大騒ぎになるのか? というのが今回のテーマです。 そしてそのテーマは「アメリカの宗教」。 この帰還兵を救うために行った作戦で、 すでに六人の兵士が死んだという報道があるように この件は、当初、いわば映画「プライベート・ライアン」 を地で行く話のはずだったのです。 しかし、その救われた本人が米軍を裏切って タリバン側に寝返っていたわけですから これはもうまったくシャレになりません・・・。 そもそもアメリカはテロリストとは交渉取引しないという方針だった上に この有り様です。 ここが今回のポイントなのですが、 この帰還兵の行為がもし本当だったとしたら、 これは、いわば「非国民」になるからです。 ちなみに、彼の五年ぶりの帰国を祝う彼の地元でのセレモニーが、 ヘイトメールや脅迫電話の殺到のおかげで中止になっております。 ▼FBI investigates threats against Bergdahl family- CBS News http://goo.gl/vXbdUU これらの一連の騒動を見ていて私が感じたのは、 アメリカという国家が信奉している「宗教」についてです。 「え、アメリカの宗教はキリスト教でしょ?」 と思われた方もいると思いますが、 実はアメリカの国家宗教は、キリスト教ではありません。 今回のこの脱走米軍兵(バーグドール軍曹)事件が、 がアメリカの宗教を浮き彫りにします。
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