• このエントリーをはてなブックマークに追加
イスラム聖戦士はジャンクフードがお好き?!|THE STANDARD JOURNAL
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

イスラム聖戦士はジャンクフードがお好き?!|THE STANDARD JOURNAL

2014-12-04 18:56



    おくやまです

    さて、今週の番組のほうでも少し触れたトピックですが、



    ISISの戦闘員たちは、実はガキっぽい趣味や嗜好を持っている
    ということ紹介した記事がお馴染みの英國FT紙にありましたので、
    その記事の要約してご紹介します。
    ※今回は原文にはない写真による図説を多めに心がけました。

    こういうことを言っては不謹慎かもしれませんが、
    なんとなくISISの戦闘員たちに対して、
    「親近感が湧いた」というか、呆れたというか(笑

    ISISの戦闘員というのは現地の人にとっては、
    大災害以外の何ものでもないんでしょうが、
    彼らとて所詮「現代人」ですから、
    いくらイスラム教国の復活という
    いわゆる「復古主義」を掲げているとはいえ、
    現代の文明の利器のもたらす
    魅力的な嗜好にはさからえないわけで。

    それにしてもこの地域の国境のゆるさというのは、
    まさに地続きだらけの中東における
    統治の難しさを表しておりますね。

    加えて、このFTの記事。
    なんとも皮肉で毒が効いる書き方ときたら・・・
    すっかりISISを小バカにしているかのような書き方で・・・

    -(おくやまによる記事要約はじめ)-------------

    「イスラム国」の戦闘員たちは
    自分たちが軽蔑している西側諸国のお菓子やガジェットが好き
    by エリカ・ソロモン

    ●「イスラム国」の建国のためにシリアに続々と終結している
    外国の戦闘員たちは過去の復活を目指しているはずなのだが、
    自分たちが嫌う現代の西側諸国の菓子やガジェットへの好みは
    維持したままだ。

    ●シリアの現地の人々はこのような戦闘員たちが、
    首切りや集団虐殺などを使って支配しようとする恐怖の中で
    生きなければならないのだが、それでもすでに3年続いている内戦による
    経済危機を生き抜く方法を探っている。

    ●そして彼らの多くは、彼らが嫌う戦闘員たちの
    嗜好にあうものを供給するのが最も良い戦略だと考えている。

    ●シリアとイラクにまたがっている「イスラム国」は、
    イスラム教の預言者であるモハンマドの
    カリフ国を再建することを主張しているが、
    ここに属する多くの外国からの戦闘員たちの好みは、
    ポテトチップス、チョコレート、エナジードリンク、
    そしてノンアルコール・ビールなどである。

    60cc99a953f9092bc5d2b92c859737a3f522c0b8
    ↑欧米で販売されているノンアルコールビール各種↑
    ちなみにイギリスのパブではBeck'sが主流。

    ●ISISの宗教的な戒律や外国からの戦闘員たちの好みは、
    支配されている現地の経済を変革しつつある。
    アルコールを売っている見せは閉鎖され、
    ジャンクフードや服飾
    ――とくに戦闘服のようなスタイルのものを売る店――関係の店、
    そして携帯電話の店などは、それなりに利益を上げているのだ。

    f40f8c9ba8280a0b289b7a9384aa1f56e3921846
    ↑戦闘服の一例↑

    ●「ISISが支配している地域の経済は、
    外国からの戦闘員たちによって活発化してますが、
    それ以外の分野はゼロですよ」とは
    シリアの都市ラッカの中心地で服飾店を営む主人の話。

    ●シリア東部の田舎の人々の多くは、
    ISISの外国の戦闘員たちがやってくるまで
    レッド・ブルのようなエナジードリンクの類を
    見たことも聞いたこともなかったのであり、
    シリア東部の町デリゾールの店の主人たちも、
    まさか自分たちがヨーロッパや湾岸諸国から来た
    戦闘員たちの好みである
    スニッカーズやバウンティーのようなチョコレートバーを
    売ることになるとは思ってもみなかったという。

    094108ec5e432797e2c0a72c9e904be7dd5ca2f1
    ↑レッド・ブル↑

    a9fda95489b666001089a9e5d8057c4117e60a8e
    ↑スニッカーズ↑

    f99ad8f3a32eb83185c6c5f7771da520a10f2b12
    ↑バウンティー↑

    ●ある店の主人は、「このようなお菓子というのは、
    ここではまったく知られていなかったか、知っていたとしても
    高価で買えないようなものだったんですよ・・・
    でも戦闘員たちがこれらを要求するわけですから、
    私も彼らに文句はいえませんよね。
    問屋に行って注文するしかなかったんですよ」と答えている。

    ●「ISISの奴らはプリングルスとスニッカーズなどを箱買いして、
    前線で分けて食べているんですよね」

    11fbbcb38e6fac0400a8485079a31ac3f7133dba
    ↑プリングルス↑

    ●ラッカのある店の主人によれば、
    レッド・ブルは250シリアリラ(1.5ドル:170円)、
    デリゾールではプリングルス一本5.5ドル(600円)するという。
    もちろんこのような値段は、平均で1日3ドルしか稼げない
    一般的なシリア人にとっては「高価」なものである。

    ●現地のビジネスマンたちはポテトチップスや
    ノンアルコール・ビールを支配されている地域で買うのだが、
    軍のチェックポイントを通過するたびに支払う
    賄賂をカバーするために価格の10%を加えているという。

    ●エナジードリンクとチョコレートは、
    トルコとの国境を越えて運ばれてくるという。

    ●現地の人々によれば、ISISの外国からの戦闘員の
    平均月収は215ドル(25000円)であり、
    そこの一般市民の平均月収の2倍であるという。
    その上に現地で獲得する戦利品や
    3ドルの報酬や頻繁に支給されるボーナスなどがあるというのだ。

    ●「彼らは値札なんかチェックしてませんよね。
    金については気にかけていないみたいです」

    ●シリア東部ではいままで現地の店には
    古いノキアの携帯電話しかなかったのが、
    最近では最新型のスマホを並べている。
    デリゾールはシリア軍に包囲されていて
    1日20回も爆撃されているが、
    それでも熱心な売人たちが唯一の渡河地点を使って
    サムソンのギャラクシーやアップルのiPhoneを求めて
    売買している状況に変わりはない。

    154c450ac0e077548434d20687725fc7004e4530
    ↑古いタイプのノキア↑

    a4850af071355a7f31dfc6bc0586c38e949b31d7
    ↑ギャラクシー↑

    96c17775124b8303d984cf424c3f6c96b5849f9b
    ↑iPhone6↑

    ●「デリゾールにはiPhone6もありますよ。
    ISISの戦闘員の中でもとくに湾岸諸国から来た奴らは
    スマホに夢中でして、最新型が出るとすぐさま購入するんです。
    現地の店になかったら30ドルとか40ドル余計に支払って
    オーダーするように要請するくらいです」

    ●もちろん繁盛しはじめた商売の陰で、
    壊滅してしまった商売がある、
    それがシリアの町では中心的な存在であったカフェであり、
    現在は消滅してしまっている。

    ●「レストランでやることと言えば水タバコを吸うことくらいですが、
    これも禁じられてますよね。ISISの奴らは
    常にラッカのカフェを襲撃してますが、
    それがカフェが反逆分子や恋人たちの集まる場所だからです。
    この二つはISISにとっては絶対的に許せない存在ですからね」

    24c89f4e9f9bd85760d99cfad2982d7f3a13fd51
    ↑水タバコ↑

    ●イスラム教の厳格な戒律では男と女を分けることが言われており、
    このおかげでレストランは現地の人々にとって
    人気のない場所になってしまったのだ。

    ●この店の主人によれば「ラッカのレストランは、
    一か所を除いてすべて宅配専門になってしまいましたよ。
    現地の住人たちは戦闘員たちとは一緒に食事したくないですから
    家に帰って食べるようになったからです。
    一か所開いているレストランはISISの戦闘員だらけですよ」という。

    ●店やカフェのオーナーたちはISISが支配する地域で
    なんとか生きていく道を見つけてほっとしているが、
    シリア人のほとんどにとっては戦闘員たちの
    単純なお菓子の好みでさえ自分たちが
    「下層の市民である」ということを思い起こさせる
    苦々しいものであるという。

    ●ある店の主人は、「奴らは宗教の名の下に統治して
    良い生活してますが、彼らは以外の人々は苦しんでいるわけですよね。
    お客さんの中には、奴らがジャンクフード食って体壊して
    死んでくれたらありがてぇのになぁという人もいますよ。
    でもわれわれには何もできないので悔しいところですが」
    とコメントしている。

    ===(出典)
    ▼http://www.ft.com/
    Isis fighters crave snacks and gadgets of the west they disdain
    ===

    -------------(要約おわり)-

    ( おくやま )





    8c13dd3dbf86c5431d97cf728d32897c2482d303

    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    ee510bc5b799d33de6ec625fd8d507299235dc14

    
    806dfcce70e94558b413f45ae6b3a339dd8bcccf
    


    チャンネル会員ならもっと楽しめる!
    • 会員限定の新着記事が読み放題!※1
    • 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
      • ※1、入会月以降の記事が対象になります。
      • ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。
    ブログイメージ
    THE STANDARD JOURNAL
    更新頻度: 毎週木曜日
    最終更新日:
    チャンネル月額: ¥550 (税込)

    チャンネルに入会して購読

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。