http://live.nicovideo.jp/watch/lv238277879 -:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:- ■ Why the PLA is a paper tiger  by Paul Dibb 15-10/15 The Strategist  http://www.aspistrategist.org.au/why-the-pla-is-a-paper-tiger/ おくやま 　です。 連日の日本のメディアの報道でもあるように、 南シナ海の領有権をめぐって中国と米国がいよいよ本格的に 軍事的に対立しそうな雰囲気が続いております。 これに関しては私も番組のほうで何度も取り上げているトピックですし、 これをお読みのみなさんの中には 軍事面で非常に興味を持っていられるかたも多いと思います。 このような状況の中で、私が最近興味を持ってその動向をチェックしているのが、 主にオーストラリアのシンクタンクを中心に、中国人民解放軍は本当に脅威なのか、 それとも脅威ではないのかという議論。 この一連の議論をあえて名付けるならば、「張り子の虎論争」とでもいうべきでしょうか？ その代表的なものが、冒頭に紹介したブログの記事なのですが、 私が見る限り、専門家の間では「まだ張り子の虎じゃないの」という意見が （ネット上）では優勢なような気がします。 ところがここでこれをお読みのみなさんに、ひとつ考えてみていただきたいのは 「あなたが国家のリーダーだったらどうするか」ということ。 もちろん中国軍の実態に詳しく、 本当に細かいところまですべて把握している専門家でしたら、 「張り子の虎なんだから安心しろ」と言えるのかもしれません。 さらには、反中派（というか侮蔑派）の人々の中には、 「中国軍なんてしょせん大したことないんだからこっちは質で勝てる」 と主張するのも全くアリでしょう。 ところが実際にあなたがトップとして現実に戦略を練る立場だったら 「どうせ張り子の虎だから・・・」とはいえなくなるのではないでしょうか？ なぜなら、もし「張り子の虎」でなかった場合に 背負うリスクがあまりにも大きくなるからです。 では戦略担当者として正しい態度は何かというと、 それは相手の能力を基礎として、そのスペックを額面通りに受け取って、 それに対して備えることです。 相手がステルス機を持っていると言い張るのでしたら、 それに対抗するための情報関連の技術を獲得するか、 それ以上のスペックの兵器を購入すべき、ということになります。 「いや、そんなオーバースペックなことしていざ楽勝したら投資が無駄じゃないの？」 という意見もあるでしょう。 ところが「楽勝」は「多大な被害を出して辛勝」や「敗北」よりもはるかに望ましいこと。 楽勝した側にとって困ることは何ひとつないのです。 もちろん中国軍の本当の実力を見極めることは非常に大事です。 ところがいざ何か起こった場合、 備えを充実させておくのに越したことはないのです。 戦略家として相手の戦力にどう備えればいいのか・・・ これは歴史が始まって以来の すべての国家や組織のリーダーにとっての難問でしょうが、 答えはシンプルです。 それはたとえ相手が「張り子の虎」であろうとも、 相手の性能を額面通りにとらえ、そして万一の事態に備えるということです。 余計な希望的観測を挟んではいけないのです。 （　おくやま　） http://www.realist.jp/strata.html ------------------------------------------ ■-編集後記-（和田）-----------------------------------■ リーダーだったら、確かに万全を尽くしておかねばなりません。 よって、相手が弱いとかそういう発言をする前に、 自軍の充実が必要です。 また、実際の実践はどうなるか、わかりませんから、 これまたどれだけ兵力があっても満足できません。 さらに、強いと言い張っていると予算減らされるかもしれませんし・・。 中国軍が強くなる前に、早めに紛争を起こさせて、 日米でコテンパンにし、国際社会からも非難を浴びさせ、 そして、弱いくせに俺たちを縛るなと中国民衆が暴れだす。 そんな絵が一番なんですがね・・。 （　和田 ／  https://twitter.com/media_otb 　） http://live.nicovideo.jp/watch/lv238276553 ※おくやまさんの生放送裏話等はこちらで・・・？ ↓　↓　↓　↓　↓　↓　↓　↓　↓　↓ https://www.facebook.com/realist.jp https://twitter.com/crfpj （担当：紫＠管理人）