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リアリストとしての「世界観」を持とう。|THE STANDARD JOURNAL
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リアリストとしての「世界観」を持とう。|THE STANDARD JOURNAL

2015-12-23 12:50


    44418056c86870a57eea03eb917afdf04a2cf51c

    わだ
     です。

    先日、こんなtweetをしました。
    ---------------------------

    今や世界は1物1価格+輸送料になりつつある。法人税も同様である。
    日本では安倍政権が来年度に法人税率を
    32,11%から29.97%に引き下げるが、
    2%くらいの下げは意味が無い。世界の法人税率の平均は25%。
    シンガポールは17%、アイルランドは12.5%。(ポスト・大前研一)

    Uber,AirBnBなどベンチャーやアップル、グーグル、Amazonなど老舗まで、
    税金対策のために移転や、海外生産、研究開発はクラウド化したり、
    大前研一氏のいう「地球上で最適化」している。
    日本企業はまったくスピード感で追いつかない。

    https://twitter.com/media_otb
    ----------------------------

    週刊誌欠席裁判という番組もやっているので、割りと大量の雑誌を読みます。
    で、番組では紹介していない記事でもボツにするのは惜しい話を
    思い出したらtweetしています。

    大前研一氏のはずっとこの話をしてきているが、
    グローバル化に対して、日本の官民ともに反応が鈍い。
    20世紀どころか、19世紀の遺物のような組織だと。

    まず、政府。

    法人税が高すぎるのだ。
    以前、日本が37%から32%に下げた時にも、
    世界の国から日本への企業進出が進まなかった。
    今度2%下げたとしても根本解決にならない。
    消費税も税と社会保障の一体化なんてやっているが、
    社会保障費を減らすしかないんだから、これも根本解決にならない。
    私の知っている社長もシンガポールに会社を作ったくらいだから、
    富裕層の海外移転はどんどん増えているのだろう。

    そして、民間企業。
    製造業だろうとサービス業だろうと、
    「地球上で最適化」し続けるという時代に完全に遅れている。
    最適化とは、遅かったり滞っているところがあれば、それを避け、
    よりスムーズに動くように順次変更していく状態のことだ。

    日本企業は最適化がずっとできていない。
    しかも、日本人は拡大するサムソン製品のバッシングなんか、
    技術がイマイチだとか、安い人件費だからとか伝えて、
    その敗戦の本質を見ぬいている議論ができていない。

    その結果、白物では、もう日本の電機メーカーが束になってもかなわない。
    韓国の人件費安い点が問題ではない。
    米国企業のアップルは海外生産などを使い成長してきた。
    まさに、日本企業の経営者が「地球上での最適化」ができず、
    全くダメなのだ。

    技術があったとしても、社員が優秀であったとしても
    圧倒的に上の階層で負けているのだ。
    全世界が最適化している世界観に対応できないのだ。

    世界の経営者たちと比べて世界観が全く無い。
    多くの日本人は優秀だと思う。
    だが、世界観や戦略レベルの話ができないために、
    韓国企業なんかに負けているのだ。これは非常に惜しいことだと思う。

    自国の国民のレベルは低い。
    でも、なんとかしなければならない。
    しかも、マーケットも世界で売りたい。
    そう思ってなんとかしようとしている経営者と、
    割りとそつなくやってくれる社員がいる
    日本企業の経営者とは、ここ20年で大きく差を作ってしまった。

    下の階層のことしか考えていない日本のビジネスマンには、
    ぜひ『戦略の階層』の構築をやってもらいたい。
    これは、一度つくれば、それでお終いというものではない。
    ずっと、適時更新していくようなものでないといけないのだ。
    なぜなら、グローバル社会はどんどん変化しているからだ。

    Amazonのジェフ・ベゾスなんか、
    本のインターネット通販から、家具など総合物流になり、
    今では宇宙開発までやっている。
    自分の力が上がるにつれ、またグローバル化にあわせ
    世界観を更新していることでしょう。

    グローバル化に反対かどうかはともかくとして、
    世界はどんどんボーダレス化し、まわりは対応しているのだから、
    リアリストとしては、現状の世界観を分析しつつ、
    自分の世界観をそこにぶつけていくしかないのです。

    日本人はつい下の階層で戦ってしまいます。
    下の階層同士で戦うことを考えず、避け、
    上の階層を持ち込んで考え戦う相手が苦手です。

    日本では『戦略論』とか言って、ずっと『戦術論』を話す人が多いのです。
    この致命的な区別をするために、
    『戦略の階層』は、奥山先生が考案したものです。
    日本人が戦略が下手ということを考えたときに、
    絶対的に足りない視点だからつくったのです。

    ここ10ヶ月かけて孫子の解説CDを作りましたが、
    この『戦略の階層』がわからないと、孫子は理解できません。
    孫子こそ、レベルの低い雑軍であっても、
    相手に勝てるようにするリーダーのための戦略論だからです。

    年末ですから、ぜひ『戦略の階層』を知っている人は再考を!
    学んでいない人は、是非学んで、世界観をつくっていきましょう。

    ( 和田 / https://twitter.com/media_otb )

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