和田です。
GWはいかがお過ごしでしたでしょうか?
五月三日、憲法記念日がありましたが、
そろそろアメリカGHQに押し付けられた憲法を
ありがたく感じるかのような記念日をやめたいですね。
毎年、敗戦の傷を引きずっている事を再認させられます。
この時期に日本の敗戦の理由って何度も考えさせられるんですが、
これも決定的事由だったと思います。
それは、ルーズベルト(FDR)が異常な海軍好きで、
地政学の祖のひとりであるマハンの
シーパワー論を熟知していたことです。
ご存知のようにルーズベルトは日米開戦時の大統領です。
終戦の直前に死亡しましたが、原爆投下まで計画していた男です。
ルーズベルトは、子供の頃から海軍愛がたたり、
当時の知識人が必読としていたアルフレッド・セイヤー・マハンの
『海上権力史論(The Influence of Sea Power upon History)』
に心酔していました。
第一次大戦での陸上で連勝しつつも、結局戦争では勝てなかったドイツ。
そのドイツを海上で封じたイギリス海軍の活躍に目をつけ、
やはり海上を制した国が世界を制すると確信したのです。
陸上の戦闘で勝とうが、物資が止められてはいずれ負ける。
日本はまさにルーズベルトのシーパワー戦略で封じ込められたのです。
フランクリン・ルーズベルトはざっというと、
・大富豪の生まれで、セオドア・ルーズベルト大統領を従兄に持つ血統で、
おまけに頭脳も優秀でラジオを使う説得力のある弁舌を持つ。
・日本の人種差別撤廃論を封じたウィルソン政権下で
海軍次官となり、とにかく海軍の拡充。
・金持ち特有の無責任なレベルまで貧乏人にも施しを考える度量をこじらせ、
ニューディール政策を行ったが、あくまでも貧乏白人の救済までだが、
このため大人気。
・母親は中国のアヘン貿易で儲かっていた家の出身で、
日本のシナ大陸進出が許せず、蒋介石を応援。
・人種差別主義者で日本人は骨の髄まで憎み、米国に帰化した在米日系人の
財産没収と隔離移住させ、日本には原爆投下まで計画。
こんな人間が、アメリカで圧倒的に支持されて大統領になっていたことが
日本にとって最悪の要素だったといえるでしょう。
悪材料のすべてが日本にぶつけられたように思います。
戦前の日本でもマハンの『海上権力史論』は読まれていたようですが、
ルーズベルトほどの執着を見せた日本の政治家はいなかったでしょう。
アメリカのほうが国力が上で、戦略もあったわけです。
戦前の日本では地政学について研究はありました。
それでも、これを学び、存分に応用することができませんでした。
そして、戦後になると、地政学はすっかり死んでしまいました。
現在、地政学という言葉は流行していますが、
本格的に解説したものはほとんどありません。
そこで、『奥山真司の地政学講座』CDをつくったわけですが、
対談形式の講義になっています。
ぜひ聞いていただけたらと思っています。
今年から来年にかけてさらにバージョンアップする予定です。
奥山さんが、今でも新しい情報や分かった事がでてくるので
追加したいそうです。
それにともない、少し値段が上がるとことになります。
ということは、
「今買ったらもったいない?」
「すでに、買っちゃったんだけど損かよ!」
と思う方もいらっしゃると思います。
しかし、「現在のバージョン」を買っていただいた方には
追加分の支払いで購入できるように致します。
安心して現在のバージョンを聞いていただければと思います。
私が予備校や大学に通って計算したの授業90分、
一コマの価格は5000円ー10000円くらいでした。
私は、奥山さんがおカネと時間を投じ、留学し研究してきたエッセンスと
ボリュームを考えると大変安い価格だと思います。
やっと最近奥山さんに少しスポットで大学での地政学講義が入った程度で、
まだ日本の戦略研究は進んでいないのです。
日本の将来を憂う人、そして国際情勢について
戦略的な視点を身につけてみたいという人は、
この機会にぜひ地政学を本格的に学んでみてはいかがでしょうか?
( わ だ )
※
管理人(紫)デス!
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コメント
コメントを書く良かった。新バージョンの追加分のみ、だとありがたい。
ルーズベルト(アメリカ)の戦略が優れているというのは
日本との比較によるもので、スターリン(ソ連)のそれと
比べたら赤子同然ではないでしょうか。