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全世界に牙をむくレベル「4.0」の中国|TSJ2
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全世界に牙をむくレベル「4.0」の中国|TSJ2

2020-12-23 17:28
    ▼全世界に牙をむくレベル「4.0」の中国

    アメリカの戦略家、エドワード・ルトワックは、
    中国分析の「自滅する中国」「中国(チャイナ)4.0」
    を書いてますが、その中に面白い表現があります。

    それが「中国は大国の自閉症に陥っている」。

    もともと世界一の人口を抱え、
    一揆や内紛による王朝の交代劇を
    際限なく繰り返してきたシナ大陸では、
    まずは、脆弱な自国内のルールの整備
    その統治に追われ、やっと自国が
    大国化できたときには、外敵がいなくなる。
    その結果、周囲の状況を正確に捉えられなくなり
    挙げ句、周辺諸国との協調ができなくなる…

    近年のシナ大陸・中国共産党が
    どういうプロセスで今に至っているのか?
    ということを考えてみると、
    概ね、以下のような4段階を経ています。

    ■チャイナ1.0
    鄧小平、江沢民時代。
    経済優先していく平和的台頭。
    1990年代に最高指導者、鄧小平が強調した
    「韜光養晦」(とうこうようかい)という
    中国の外交・安保の方針を出して、
    <能ある鷹は爪を隠す>という戦略。

    経済力では日米にはとても敵わず、
    軍事力も米軍と比較もできない。
    しかし、現実としてこの戦略しかなかった。
    ちなみに、
    天安門事件によって沈みつつあった中国を
    地獄から引き上げたのが、あろうことか、
    あの日本の「天皇陛下訪中」である。

    ■チャイナ2.0
    当時の国家主席、胡錦濤を
    「弱腰外交!」と突き上げて、
    2008年に起こった
    いわゆる「リーマン・ショック」の辺りから
    採用するようになった対外強硬路線。
    チャイナ・アップ↑&アメリカ・ダウン↓。
    「中国は既に米国を追い越し始めたのだ!」
    と増長を始めた時期。


    ■チャイナ3.0
    2013年以降の習近平体制で「選択的攻撃」路線となり、
    相手を選んで、弱いと見るや攻撃的に出始めた時期。

    そして、では■チャイナ4.0■はどうなるのか?

    ルトワックの答えは、
    この本にはありませんが、おそらく
    「習近平"独裁"体制下の強行的全面拡張」路線
    となります。

    「チャイナ2.0」時代の拡張路線は
    トップダウンで行われたわけではなく、
    当時「チャイナ9」とも呼ばれていた、
    共産党内序列最高位者達による
    「合議制」の中で決められたものでした。
    当時のトップであった胡錦濤が、
    強権を発動して…
    といったことではなかったのです。

    しかし、現在の習近平独裁体制においては、
    コロナで弱って、統治に大混乱を来している
    欧米のお粗末な状況を狡猾に見透かして
    意図的・意欲的・野心的に、
    全世界相手に強気で全面大拡張戦略を取っている。

    我々が今、直面しているのは、そういう現実なのです。
    そんな中、日本は中国と融和していくべきではないことは
    いうまでもありません。
    ※Twitterもやってるので、
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    (和田 憲治:https://twitter.com/media_otb )
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