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荻上チキ責任編集
“α-Synodos”
vol.146+147(2014/04/20)
特集:「リゾート」/「国家と情報」
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★今号のトピック
○はじめに
特集1:GW直前!「リゾート」特集
・対談/木曽崇×木下斉
カジノと街づくり――複合型施設の可能性とは
・寄稿/西田亮介
湘南とリゾート
新刊対談/大野更紗×開沼博
『1984 フクシマに生まれて』刊行記念 大野更紗と開沼博が選ぶ「生き抜くためのブックレット」
特集2:徹底解説!「国家と情報」特集
・講演/木村草太
制定過程が示すもの――特定秘密保護法を考える
・寄稿/三木由希子
「ツワネ原則」とは何か
・寄稿/河﨑健一郎
公安捜査の資料流出事件は私たちに何を教えるか
連載/岸政彦
「もうひとつの沖縄戦後史(4)──子どもたちの叛乱」
○編集後記
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○はじめに
みなさん、こんにちは。シノドス編集部の金子です。今号はGW直前の合併号。「リゾート特集」と「国家と情報特集」の二本立てです。たっぷりのボリュームですので、連休中にゆっくりご覧ください。
最初の対談は、長年街づくりに携わってきた木下斉氏と国際カジノ研究所所長の木曽氏による「カジノと街づくり――複合施設の可能性とは」です。昨年末、国会に提出されたIR推進法。カジノだけでなく、ホテルや国際会議場など複数の施設が収容される統合型リゾートと街づくりの望ましいあり方について意見交換されています。
続いて西田亮介氏による「湘南とリゾート」。多くの人が何らかの形で記憶する「湘南」は、リゾートとしていかに発展してきたのか。その歴史を明治までさかのぼって辿っていきます。
3つめは2月に刊行された大野更紗・開沼博著『1984 フクシマに生まれて』(講談社)の刊行記念として開催されたトークイベントの抄録。「現代を生き抜くために、今、読むべき30冊」と題して、ジャンルにとらわれないあらゆるオススメ本を、軽快な掛け合いとともに紹介。GW前にぜひ書店で一度手にとってください。
ここからは「情報と国家特集」。はじめの論考は木村草太氏による「制定過程が示すもの――特定秘密保護法を考える」です。木村氏が<悪魔の代弁人>となって、特定秘密保護法は問題ないと解説。「特定秘密保護法」という法に問題があるのか、それともそれを濫用するとわれわれに思わせてしまう政府が悪いのか……。
続いて情報公開クリアリングハウス理事長の三木由希子氏による「『ツワネ原則』とは何か」。「国家安全保障」と「情報公開」の相互利益を両立させることを目指した通称「ツワネ原則」。個別の原則を見ることで、情報公開について、現実的かつより踏み込んだ議論の必要を感じさせます。
弁護士の河崎健一郎氏による「公安捜査の資料流出事件は私たちに何を教えるか」。ウェブ・シノドスでも取り上げた「公安テロ情報流出事件」。流出した資料とともに、より詳細にその中身を検証していきます。事故や不法行為による「裂け目」によってしか、捉えられない監視システムの問題点。
そして最後は人気連載、岸政彦氏による「もうひとつの沖縄戦後史(4)――子どもたちの叛乱」。戦後、社会問題の根源として語られた子どもたちは、大人たちによってどのように矯正させられたのか。子どもたちへの監視の目と大人に抗う子どもたちの姿を、三面記事からのぞく。
というわけでいつもに増して盛りだくさんの合併号。どうぞ時間をかけてゆっくりとお読みください。次号もお楽しみに(カネコ)。
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