仕事上の失敗談を、上司にSNSで笑い話のネタにされた―。そんな辛い話が、ITmedia ニュースさんにてレポートされていました。
上司と自分は、お互いにフォローしている状態。上司が投稿した失敗談は自分だけでなく、同僚や取引先すら読める状態になっているそうです。
また、その投稿に対して、上司の同期や友人からは、
「ひどい後輩www」「笑えるw」「指導たいへんですね。うちのダメ部下もシメてやってください!」
といった賛同のコメントまでついてしまっていたそうです。部下の方は、「まるで、みんなから嘲笑されているように感じる」と思いつめている様子。
上司と仲が悪いわけではないが、とてもつらい思いをしている...ということのようです。なんとも、酷な話ですね。
さらに詳しい事情については、ITmedia ニュースさんをご覧ください。
この話、最初に読んだときは「デリカシーのない上司だな」程度にしか思わなかったのですが、冷静に考えるとかなり深刻な状態だと気付きました。
というのも、ネット上に投稿された話は、もしかすると一生残るかもしれないのです。休み時間中に、知人と話のネタにするのとはわけが違います。
上司としては、話のネタの1つとして投稿したにすぎないのかもしれません。しかし、ネタにされた本人にとっては、笑い話では済まない事態でしょう。
全体で見れば、部下の立場にある人が上司のグチを投稿することの方が圧倒的に多いとは思います。しかし、このケースでは、立場上パワハラになる可能性もありそうですね。
解決策はないのか
この状態、どうにか解決することはできないのでしょうか。
以前筆者は、「仕事先でSNSをしていることは言わない方がいい」というコラムを書きました(詳しくはこちら)。しかしこのケースでは、臭いものにフタをしているのと同じ。
やはり根本的には、上司にこういった投稿をやめてもらうしかないでしょう。とはいえ、直接言うのは、かなり勇気が必要です。
というわけで、ここは上司のさらに上の人に、「上司がこういった投稿をネット上にしている。不快だし、社内の事情が外部にも漏れています」と掛け合うのが、最も簡単でしょうか。
ではもし、部下の失敗談を投稿しているのが社長だったら...? そうですね...転職、しましょうか...。
世の中の部下を持つ立場の皆さん、あなたの投稿に、部下は傷ついているかもしれません。一度、ご自分の投稿を見なおしてみたほうがいいかもしれませんよ。
上司から友達申請されたり、「いいね!」を強要される「ソーハラ」が増加中。 ―読売報道
「いじめみたい......」 SNSで部下のミスを"晒す"上司[ITmedia ニュース]
(コンタケ)