スマ写のイロハ - 初級編は構図の話をしてきました。今回は、これまでやった、さまざまなカメラ・アングルの意味を動物や虫の目線に見立てた構図のまとめです。
ネコの目線
まずは、ローアングルの楽しみ、ネコの目線です。
低い視線から感じられる印象は、穏やかで落ち着いた雰囲気の絵作り。床に座る和の暮らしをしてきた日本人には馴染みやすい撮り方でもあります。
トリの目線
Model: にゃん
鳥瞰図、上から眺めた景色という昔からある言葉の通り、客観性が強く、多くのものが写るため、地図を眺めるように情報性も高い目線は、トリの目線です。見晴らしのよいところからの絵は、遠近感も表現できます。
アリの目線
Model: はちみつ
地面スレスレからの目線は、写るものを何でも象徴的に見せることができるアリの目線です。
撮影ポイントが低く、見上げる感じが強いほど、存在感のある雰囲気が表現できます。
カモメの目線
Model: イシヅカユウ
水平線を見ながら飛び続けるカモメの目線に見立てて、写真を撮る時は、絶えず水平を意識しながら、撮りましょうという写真の基本の基のススメ。
画面にはいつも格子状のグリッドを出して、見た目で水平を取ると比較的、簡単に合わせることができます。
チョウの目線
Model: イト
ヒラヒラと舞うチョウは、ナナメ上に舞い上がります。
構図の不安定さを逆手にとって、フレームに写ったもののアンバランスさを打ち消す効果や動きのあるものを追う時にブレを誤魔化したりできるのがチョウの目線。
四角い画面の中にドラマを作るのが写真ですが、その縛りから解き放ってくれるのがこの目線でもあります。
いかがでしたか? カメラ・アングルひとつで写される世界の意味は変わってきます。今回、お伝えしたいくつかの目線を使い分けて、是非、スマ写を楽しんでください。きっと表現の幅が拡がるハズです。
次回から画角のお話。
では、また来週をお楽しみに!
Have A Nice Shot!