近年は中古ショップの店頭で中古スマホ端末を見かけることも多くなりましたね。現在の端末は、同一キャリアの場合はSIMカードを差し替えれば特別な手続きなしに利用できるケースが多くなり、中古市場の存在感が大きくなってきたように感じます。
そこで今朝は、中古の携帯電話にまつわる「白ロム」という言葉と、中古スマホ購入で注意したいことの基本をご紹介しましょう。
「白ロム」とはSIMカード未対応の端末に使った言葉
SIMカード(電話番号が書き込まれたカード)に対応していなかった時代の携帯電話端末では、端末本体のROM(メモリ)に直接電話番号を登録する方式がとられていました。機種変更や解約の際に、ROMから電話番号が消去された端末が『白ロム』と呼ばれ、ユーザーの手元に保管されたり中古市場に流れたりしていたのです。
また、白ロムが存在した頃の中古端末には『黒ロム/灰ロム』と呼ばれたものもあり、これらは何らかの事情で電話番号が消去されておらず、キャリアに持ち込んでも使用できない端末を指す言葉でした。
さらに、日本のキャリアで利用できるネットワークは、現在はSIMカード機種対応の3G以降が中心。古い世代の白ロム中古端末を入手しても今は使えないケースが多いので注意が必要です。
なお、SIMカード対応以降の機種で、SIMカードが差さっていない状態の端末のことを「白ロム」と呼ぶことがありますが、これは便宜的なもので厳密には「白ロム」ではありません。
中古端末を選ぶ際には慎重に
現行機種、ならびに3G以降の中古端末でも、購入時の注意点はいくつかあります。
SIMロック端末なら自分と同一キャリアの端末を選ぶのが鉄則。iPhoneのように見た目が同じで複数のキャリアから販売されている端末であっても、原則的に同一キャリアの端末を選ぶのがセオリーです。
SIMフリー端末なら気にせずOKかと思いきや、こちらも注意が必要です。対応しているネットワークと周波数の確認をしておきましょう。特にドコモとソフトバンクはW-CDMA、auはCDMA2000という異なる通信方式を採用しています。対応状況には十分に気をつけるべし。
ユーザー自身が端末を調達する選択肢が増えてきた昨今ですが、入手した後にちゃんと使えるかは事前にしっかり調べておきましょうね。
それでは皆さん、今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
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