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前回の記事で、どうやら格安スマホを使う適性がありそうだと診断された方、実はもう一つ確認しておいていただきたいことがあります。

もしあなたが今まで、主に音声通話のために携帯電話をお使いで、なおかつ長時間通話をしていたという方の場合には、使い方に気をつけないと逆に損をする可能性があるのです。

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上の図は、一般的な格安スマホ会社で音声通話をする場合と、ドコモの「カケホーダイ」契約を利用した場合との音声通話料金比較です。
(平成27年1月4日現在。税込価格。以下同)
※データ通信料を含んでいませんので、ご注意ください。
※au、ソフトバンクにも、同様の契約があります。

「カケホーダイ」とは、その名のとおり、いくら電話をかけても定額の支払いで済むというプランです。2年間はドコモ以外に乗り換えないという条件付きの場合、2,916円。条件なしの場合、4,536円でかけ放題となります。

したがって、一般的に音声通話定額契約のない格安スマホ(30秒21.6円)の場合、月に27.5分(または、65分)以上音声通話をしてしまうと、ドコモより高額になってしまう計算となります。

もっとも実際には、データ通信料やスマホの分割支払い代金などを加算した、毎月最低限支払う「実際の基本料金」に差がありますので、総支払い額を考えれば、さらに余裕が見込めます。

音声通話料を安く抑えて通話する

家族や恋人と頻繁に長電話するような方や、営業マンなど仕事で音声通話をすることが多い方は、格安スマホへの乗り換えを迷うところだと思いますが、実はこうした問題を回避する方法がいくつかあります。


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方法は、大きく3つ。

「LINE」などの、無料通話アプリを利用する

「LINE」をはじめ、「スカイプ」や、iPhoneに標準で搭載されている「FaceTime」、Androidスマホに標準で搭載されていて、iPhoneでも使える「ハングアウト」などなど、無料で通話できるアプリが、スマホにはたくさんあります。

相手にも同じアプリを入れてもらう必要があるので、全ての人に対して使える手段ではありませんが、頻繁に長電話する相手と利用するアプリを決めておけば、かなりの音声通話料金をカットできます。

これらのアプリを使った通話は、電波状況が悪いときにプツプツと切れてしまいがちだったり、電話より声が聞き取りにくいなどの欠点もありますが、積極的に活用すべきでしょう。

「050プラス」などの、VoIP電話アプリを利用する

VoIPサービスとは、それぞれ提携している050で始まる電話番号同士(※各社異なります)なら無料で、一般的な携帯電話や固定電話にも格安で、通話できるサービスです。

050で始まる電話番号には、皆さんもすでに見慣れているでしょうか。音声通話料金を大幅にカットできるため、企業を中心に、各家庭の固定電話でも利用されています。

これは、上にあげた無料通話アプリと違い、相手側のアプリ導入状況に左右されることがない点も利点となりますが、110番や119番などの緊急電話番号に掛けられなかったり、無料通話アプリ同様、通話品質があまり良くないなどの欠点もあります。

「楽天でんわ」などの、格安通話サービスを利用する

基本的に、音声通話料は各社横並びとなっている格安スマホ業界ですが、「楽天でんわ」「G-Call」など、音声通話を約半額(30秒10円程度)で利用できるサービスもあります。

上であげた2種のサービスとは違い、普通の携帯電話と同じ音声専用回線を使っていますので、通話品質が高いところが利点となります。ただし、緊急電話番号に掛けられないという点は、本来の電話機能と全く同じとはいかない部分になります。

また、先にあげた2種はデータ通信として通話をしますので、格安スマホでは厳し目なことが多い「データ量制限」を気にする必要が出てくるのですが、この場合はその心配が不要というのも、メリットとして挙げられるでしょう。


このように、状況に応じて上記のサービスを併用しながら、上手く節約すると良いと思います。

これらのサービスを利用する前提で、「音声通話ができない格安スマホ」もあるのですが、これについては改めて記事にいたします。

また、ドコモ、au、ソフトバンクを引き続き利用するつもりの方でも、音声通話定額で契約していないのなら、これらのアプリで通話代を節約することができますので、ぜひご参考に。

 

RSS情報:http://www.tabroid.jp/news/2015/01/mvno-kakuyasu03.html