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酒好きで燻製(くん製)が嫌いな人はいない。

勝手な持論ですが、そう断言したくなるほど、燻製とお酒の相性は抜群です。燻製を一口かじればお酒を飲みたくなりますし、お酒をぐいぐい飲んでいれば燻製を食べたくなる。まさにお酒→燻製→お酒→燻製の無限ループ。

ビールにワイン、日本酒、焼酎などお酒を選ばないのも燻製の魅力です。

燻製の種類

20150519_smoked04.jpg普段なにげなく「燻製」といっていますが、加工法によって様々な種類に分かれます。

熱燻―80度を超える環境でいぶす方法。保存性は高まらない
【適した食材】 卵や魚など
温燻―30度から60度の煙でいぶす。時間は数時間から1日
【適した食材】ベーコン、ジャーキーなど
冷燻―15度から30度の煙でいぶす。煙を冷やす必要があるため、大がかりな設備が必要。1週間以上のいぶしが必要
【適した食材】生ハムやサーモンなど

いぶし方を食材の特徴ごとに変えることにより、食材の持つ旨味を最大限に引き出すことができるのです。

家で簡単に燻製を作る!

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家でも思うぞんぶん燻製を堪能したい...そんな欲求に駆られたことはありませんか。燻製というとお店で食べるもの、購入するものというイメージがありますが、実は家でも簡単に作ることができるのです。

用意するもの

フライパン(ふた付き)、アルミホイル、網(100均で販売されている丸型のもの)、茶葉(ティーパック3つ分程度)、砂糖(30グラム)

所要時間もたった10分程度。ちょっと早く帰れた日、自分好みの食材でちゃちゃっと燻製を作り、優雅な晩酌をするなんてこともできてしまいます。

作り方はとても簡単。
まずフライパンにアルミホイルを敷き、その上に茶葉と砂糖を混ぜたものを乗せます。過熱をし、砂糖が溶けて煙が出てきたら網を乗せ、その上にスモークしたい食品をセット。後は蓋をして10分から15分放置するだけです。

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蓋をあければ、香ばしいにおいと、てりっと色づいた食材。ビール片手にアツアツをフライパンからつまみ食い、なんていうのもお家燻製の醍醐味です。

使用する茶葉は麦茶、ウーロン茶、緑茶、紅茶などなんでも構いません。ただ使用する茶葉によって若干の香りの差は出るので、燻製したい食材に合わせていろいろ試してみるのもいいでしょう。ちなみに一番癖がないのはウーロン茶、麦茶です。

失敗が少ない、初心者でも楽しめる燻製

スモークサーモンや、鯖の燻製などを「レア感」が必要な燻製は通常「冷燻」で作られるため、フライパンで一気にいぶす「熱燻」で作るのはあまり向かない、など食材によっては思った通りにできないものもあります。 作った後にがっかりしないよう、初めてでも失敗しにくい食材、また燻製にすると美味しいちょっと変わった食材をご紹介します。

間違いない王道食材

ウインナー、チーズ:袋から出して、そのままフライパンにセットするだけで絶品つまみに。

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:おすすめはうずらの卵。ゆで卵にして、めんつゆに1時間漬け込みます。ひと手間かかりますが燻製にすることでねっとりとした食感、濃厚な旨味が楽しめます。

鶏もも肉:燻製にすることによって皮の脂身が絶妙な食感、味わいになります。モモ肉は塩コショウを振り、軽く下茹でをしてから燻製にすることにより失敗がありません。

ちょっと変わり種

ミニトマト:煙の香ばしさと、トマトの酸味が絶妙なマッチ。癖になります。20150519_smoked02.jpg

シュウマイ:燻製にすることで、パリッとした食感に。旨味が最大限に引き出されます。

豆腐: 一晩水抜きをするという手間はかかるものの、燻製にすると食感、味ともに大きく変化する豆腐。チーズを食べているようなこっくりとした旨味が味わえます。

いろいろ試して、自分好みの燻製加減や食材を見つけてみるのも楽しいでしょう。
これからの季節増えてくる、バーベキューやピクニックなどといったアウトドアでの飲み会。自分オリジナルのスモークを持参すれば、皆に喜ばれ話題の中心になれること間違いなしです。

Photo by Thinkstock/Getty Images
RSS情報:http://www.tabroid.jp/news/2015/05/smokedtips.html