冷戦が終わったとき、これで世界は平和の果実を味わうことができると思いました。
しかし、残念ながらそうはなりませんでした。
たとえば2017年末の世界中の難民、避難民の合計は、過去最高の6850万人にのぼりました。
そのうち2017年に移動を強いられることになった人の数は1620万人です。
難民の52%は18歳未満の子供です。
こうした難民を最も多く受け入れているのがトルコで350万人、ウガンダとパキスタンがそれぞれ140万人を、イランが98万人を受け入れています。
難民を受け入れている国の85%は開発途上国です。
レバノンは人口の6人に1人が、ヨルダンは14人に1人が受け入れた難民です。
両国とも経済が脆弱で、国民の失業率も高いのにもかかわらず、人道的に難民を受け入れています。
難民の流入により失業率は上がり、難民の子供を受け入れるために学校を午前、午後の二部制にしなければならなくなったり