先日、私の言う「脳筋」について、一つ入門動画を作成しました。
これまで、知性というのは一般的に「知識」と「知恵」といったような二項対立で語られることが多かったです。知性はそもそも何なのかというのは一体おいて、「どういう頭の状態になればどういうアウトプットが出せるのか」という観点から、脳筋という概念を構想しています。そこでは決して「知識」と「知恵」というだけのシンプルなモデルで、アウトプットが説明できるというわけではありません。もっと複雑なたくさんの要素――一例ですが知識を使うこと・アウトプットすることを継続的に行う時間やそのための忍耐力、それを繰り返すことによってよりアウトプットの精度が高まっていく量が多くなっていくこと自体すべて――を含めて、頭の脳の筋肉、脳筋と名付けました。脳筋の機能などを分析し、どのように頭を良くして行くかということを考えています。
それの第一弾として、先日の配信では、具体的にいくつか説明してみました。中心となったのは、まず一つは「脳の中をクリーンにする」という目的で、何らかの知識などを「疑う」という論理的な考えを導入しました。今までの既存の知識を使って「疑う」という働きにより、外から入ってくる断片的知識を常に疑う。それにとどまらず、すでに頭の中にあった知識や知識体系をも疑うことにより、初めて頭がクリーンになりますということをご説明いたしました。
約一時間ほどの動画になりまして、本当はニコニコ動画に出したかったんですけれど、ちょっとやり方が分からなくて一旦YouTubeの方に上げました。
こちらURLを貼っておきますよろしければご覧ください。
まだまだお伝えしたいことが他にあります。
例えば、動画の中であまり触れられてませんが、知識として単に知る・貯めていくというだけではなくて、一連の知識の構造を理解することの重要性があります。あたかも公式を丸暗記するかのように知識を入れてテストを解くのではなく、どうやったらこういうふうな公式になるんだろうと考えて、その仕組みを理解し、公式の導出方法なども考える。なぜその公式が公式として教科書に載ったのかの理由を知る。一般的にこういうことは、あまりやる人が少ないのですが、しっかりと公式についての背景や構造を押さえておく、原理を身に付けていくという考え方をしなければ、様々な知識とか体系を覚えたところで、共通性を抽象化して見出すことができません。
その状態では、自分自身で新しい知の構造を作り出すということには程遠い。結局いろんな知識を得て、それをただ必要に応じてアウトプットしているだけでは、まさに「丸暗記」です。そんなことでは、知識体系同士の一貫性等が保てなくなってしまうのです。
また、動画の中で、脳の筋肉=脳筋は、適切な「目的」を持って身に着けなければ意味がないでという話をしました。では、その目的 でどうやって決めるかについては、動画の中では留保しました。目的として設定すべき一つの良さそうなものは、人生における幸せを追求することです。これもまだ抽象的ですから、具体的にします。「やや広い意味でのストレスを最小化すること」という目的を持ってきて良いのかなと思っています。
ここでいうストレスとは何か。お仕事に行かなければいけない。お金をちゃんと貯めておかないといけない。毎日のちょっとしたイライラを減らしていかなければいけない。人間関係を良くしなければいけない。など、要するに「嫌なこと」をどんどん減らして行こうよということです。もう取り返しがつかないのに例えば「自分の学歴はあの人よりも劣っている」と悔しがったり、私のような不細工が、恰好いい人見て「あの人なんかずるいな」「カッコよくて羨ましいぜ」と思ってもまあ何か、不毛です。よって、そういう思いをしないように認知自体を変えていくような力=脳筋も、論理的に考えて鍛えれば作り出せるのです。
上記の例のようなストレスを溜めるのは非常にもったいない=損することだな、と考えます。「目的」を万人に当てはまるように具体的に定義することは困難でも、少なくとも万人にとって「ストレスを喰らうのは嫌ですよね」というあたりを出発点にして考えていきたいと思っています。
今回はYouTubeで配信してしまいましたけれども、今後、例えばチャンネル会員様のみ限定で無料にすることや、あるいは、文字に起こしてきれいな文章にまとめたものをお見せするとか詰めていきます。
今まだちょっとブレインストーミングといいますか頭をほぐしながら喋ってみて、「あ、ちょっと違ったな」「ここから改善しないとな」というふうに思っている部分がいろいろありますので、それを今後しっかり文章にも落とし込んでいきたいと思っております。
引き続きよろしくお願いします。
途中経過報告でした。
今日も読んでくれてありがとうございました!
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