何かを学んでいる時、学んでいることを誰かに教えるのは、学んでいることの理解を深める上で大変有効だ、といわれる。

これはよくわかる。だから僕も意識的に実行している。

そうして人に教えようとした瞬間、気づくことがある。

それは、自分が今学んでいること、理解していることよりも更に広い範囲を理解していないと、上手に教えることができない、ということだ。

例えば18世紀のヨーロッパについて人に教えようとしたら、17世紀や19世紀のヨーロッパ史を、そして18世紀の世界史全体を把握していないと、うまく説明ができない、という感じだ。

また、教える内容について自分がきちんと理解しているところと理解が怪しいところが、教えていると明確になる、ということ。

ちゃんと自分のものになっていないと、人に教えるというのはなかなか難しいものだ。



中学1年の時、音楽の授業が終わった後、教師に尋ねたことがある。

教科書の譜面にGとかCといったアルファベット表記があったので、いったい何なのか興味が湧いて、尋ねたのだ。