閉じる
閉じる
×
TAIJI、俺さあ、「誇り」っていうのはずっと残っていくものだと思うんだ。
楽しかった思い出や悲しみの記憶みたいにね。
「誇り」ってのは気持ちのいいことだから、悪い気はしないね。
人の記憶って不思議で、誰か大切な人のことを思い出すと、かなり昔のことでも目の前で見てるみたいにリアルに蘇ることってあるじゃんか。
俺はね、例えばTAIJIだったらさ、いつでも蘇るよ。
いろんな表情がね。
仕草もね。
鬱々と悩んでる様子も、怒ってる時の張り詰めた空気も、降参したように笑ってる顔もね。
自分でも、何のためか全然分からないんだけどさ、俺は時々思い出してんだよ、TAIJIを。そんなリアルな感じでさ。
そうするとね、これ謎なんだけど、あの頃には全く気がつかなかったこととかさ、別にあまり気にしてなかったこととかにさ、突然気づいたり、答えみたいに見えてきたりするんだよね。
何でだろう、俺はそれがTAIJIについて妙に多くてさ、これまで色々と本に書いてきたよ。
そうだ、一番最初に書いた「すべての始まり」は、TAIJIちゃんと読んでくれたよな。
HIDEの13回忌法要で会った時、本の感想を聞いたら、「全部本当のこと、そのまま書いてあるじゃん」って大笑いしながら言ってくれたけど、思えば俺、結構暗い内容書いてあったよな、TAIJIはエックスの負の面を見つめていたのかも知れない、ってね。
おまけに自己評価が低いところがあった、とか、不器用な人間だった、とかさ。
でもそれを読んでくれて、全部本当のこと、そのまま書いてある、って言ってくれたのが、今思えばTAIJIらしいんだよな。
男らしくて、潔くてさ。
でも、あれだけじゃなくて、TAIJIが逝っちゃってからも、俺、思い出して何か気づくたびに書いてんだ。
この前なんか、「BLUE BLOOD」が出て30年の記念だったからさ、色々思い出してて、TAIJIは、目線と心にほとんどギャップのない男だった、って書いたよ。
意味わかんないでしょ、TAIJIには。
いいんだよ、悪い意味じゃない。
俺はそう感じたんだ。
まあ、何て言うか・・・
俺なりの、TAIJIの純粋さについての表現なんだけどね。
その代わり、TAIJIの損するところも気になってたからさ、ずっとね。
そんな気持ちもあって、書いたんだよ。
愛情だよ、愛情。
俺なりのね。
で、どうなんだ、最近は。
音楽やってるか。
まあ、そりゃそうだよな。
音楽のないTAIJIなんてあり得ないもんな。
今日もさ、俺、TAIJIについて想うことを書くよ。
それが「誇り」さ。
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
入会して購読
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
コメント
コメントを書く
読みながら 誇りを持ったTAIJIさんが照れるなぁと言っているようです。
未来のX JAPANを楽しみにしています。8人のX JAPANを。
津田直士(著者)
コメントありがとう。本当に楽しみですね。