PATAちゃんの巨人ファンぶりを伝えるスポーツ紙の記事を見て、心がほころんだ。
 
 いい感じだな、と思う。

 世の中には、様々なアーティストがいて、ある時期お茶の間で脚光を浴び、そのおかげで六本木などで豪遊できたけれど、気がつくといろいろなものを失って堕ちてしまったアーティストなどもいたりする。

 音楽が好きでミュージシャンをやっていたのに、いつか音楽への情熱を失い、人生が違う方向へ曲がっていった音楽家もいる。

 けれどPATAは大好きな巨人の試合を観戦しながら、「バイトです」と豪語する音楽活動において、微塵のブレもなく、世界的なバンドのメンバーとして30年以上変わらない姿であり続けている。

 PATAにとっては、ギターも音楽もX JAPANも、すべてにおいて揺るぎなく普遍な存在だから、たった一言「バイトです」と言い切ることができる。

 そんなPATAの生きかたが滲み出ている記事だから、僕はいい感じだな、と思う。

 自分と闘い抜いた人間の幸せを感じる。

 心が温かくなる。

 
 
 最近、こんな気持ちになる機会が多い。
 
 共通しているのは、ある時代に才能を発揮して勢いのある活動を続け、多くのファンの心を動かして、そして今もなお、その魅力とその人らしさに磨きがかかっているところだ。
 
 松任谷由実さん、玉置浩二さん、NOKKO、宮本浩次、そしてToshl・・・