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日常の何気ない会話の中でたまたま、僕が「BLUE BLOOD」と「Jealousy」そして「ART OF LIFE」をメンバーと共に制作した人間だ、と気がつき、実は私、X JAPANのファンなんです…と、その相手が話し始める瞬間。
なぜみんな、同じような表情をするのだろう、と僕は興味深く思う。
「何か素敵なことが始まった」というような、期待のこもった特別な笑顔。
「共犯者のように」密やかで、でも湧き出る感情を抑えきれない喜びの顔。
でもどこか、もう分かった以上「わざわざ言葉にしなくても通じるから大丈夫」といった安心感が伝わる、豊かな雰囲気。
僕はそんな空気に、いつも、X JAPANとファンという関係が持つ圧倒的な深さを感じる。
そして、その深さを生んでいる楽曲の凄さと、自分と闘い続けたメンバーの生き方に、改めて感動し、幸せになるのだ。
『 X JAPANのファンに初心者はいない 』
これは僕が思う、X JAPANというバンドの真理だ。
ちょっとしたきっかけでX JAPANの音楽を聴いたり、そのパフォーマンスに触れたりして、何かが心に響いた瞬間から、その人はコアファンになってしまう。
X JAPANは比較的好きだけど、まだそんなに深く音楽は聴いてなくて…といった人は、ほとんどいない。
そんな真理を表現した言葉だ。
X JAPANは比較的好きだけど、まだそんなに深く音楽は聴いてなくて…といった人は、ほとんどいない。
そんな真理を表現した言葉だ。
もう一つ、X JAPANとファンの関係について、僕が思う真理がある。
それが、こちら。
それが、こちら。
『 X JAPANとファンは常に1対1の関係 』
世の中には、「人気のあるもの」はたくさんある。
そして多くの人は「人気のあるもの」が好きだ。
そういう人たちは、「今、人気のあるものは何か」ということに常に興味を持ち、情報を得るとそれを体験しようとする。
そういう人にとっては、「人気のあるもの」の「本当の価値や魅力」の前に、まず「人気のあるものであること」が大切だったりする。
そういう一般的な風潮を踏まえた上でよく考えてみると、ファンが惹かれるX JAPANの魅力は「人気のあるもの」というところにはない、ということに気づく。
他の人たちにどう人気があるか、というポイントは、X JAPANに惹かれる人にとって、興味の対象ではない。
そこにあるのは、「その魅力を知ってしまった自分」と「X JAPANというバンド」の関係だけだ。
つまりX JAPANのファンにとって、X JAPANの人気というのは、さほど重要なことではない。
そう、すべては自分がひとり、発見してしまった、X JAPANというバンドの魅力と、自分という関係だけ、つまり「1対1の関係」なのだ。
これは興味深いことだ。
何万人ものファンが集うライブ会場は、X JAPANのメンバーが登場して演奏が始まった途端、ひとつになる。
といっても、ファン同士が横につながっているわけではない。
むしろ、どんなアーティストよりもその関係は1対1なのだ。
にもかかわらず、ライブが始まると全員が一つになる。
にもかかわらず、ライブが始まると全員が一つになる。
でもよく考えてみれば、これは当然のことだ。
会場がひとつになるのは、その中心にある「X JAPAN」というバンドと、何万人というファンの関係が強い絆で結ばれているからこそ、だからだ。
前回僕が書いた『会場の一番後ろから、ファンとメンバーがひとつになっているのを観て僕が泣いた』理由は、その1対1の関係の深さを感じたからだ。
そしてまた、当時の僕が毎回号泣していたもう一つの理由は、メンバー側の気持ちも良く知っていたからだ。
そしてまた、当時の僕が毎回号泣していたもう一つの理由は、メンバー側の気持ちも良く知っていたからだ。
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