新谷学編集長が3カ月の“休職”から復帰したとたん、「ベッキー不倫騒動」「甘利明大臣口利き疑惑」とスクープ連発の『週刊文春』。完売状態が続き社長賞が出たというからめでたい。


 それにしても、あの“休職”、いったい何だったのか。


 『文春』、今週(2月11日号)もトップは甘利大臣問題で、「甘利大臣辞任スクープ すべての疑問に答える」。


 〈乱れ飛ぶ揣摩臆測(しまおくそく)や事実誤認を打ち消すために、小誌が一定の説明責任を果たす必要があるのも確かである〉


 では、一色武なる人物は、なぜ告発したのかという最大の疑問にどう答えているか。


 〈「甘利氏を嵌(は)めて、実名告発して、私に一体何の得があるのでしょうか」〉


 〈「捜査対象になりかねないリスクを冒しても、告発に踏み切ったのは、およそ三年にわたり数千万円をつぎこんできたプロジェクトが、いいようにタカられていただけだったという怒り、そして悔しさからです。


 もちろん私も口利きを頼んでおり、ほめられたものではありませんが、権力者が逃げ切り、私のような者だけが切り捨てられる--そんなことはとても許せなかったのです」〉


 こんなキレイ事を信じるほど、読者はバカではない。


 『文春』、そこを「説明」してくれなくては。


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産経ニュース【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】より



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