昨夜、久しぶりに恩人のひとりである雑誌編集長に会ってご馳走になった。

約一年ぶりくらいだろうか、昨今の私へのバッシングを見かねて「あまりな言われようなので心配になって」と中華キノコ鍋に誘ってくれたのだ。

〈年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず――〉

そうは言うものの、変わらぬ人情というものもあるものだ。

「嘘」、「捏造」、「盗用」とこの半年間、ネットの世界を中心に、確かに私は好きなように言われ続けてきた。

そのほとんどは事実に基づかない誹謗中傷の類だったが、放置方針のもと、私は10月まで一切反応しないでいた。

それにしても、事実を指摘していたにもかかわらず、肝心のその点は無視され、「嘘」「捏造」というレッテル貼りだけが独り歩きする日本の言論空間の単純さにはただただ驚くばかりだ。