上杉隆のブロマガ「東京脱力チャンネル」が主催する生放送番組「夜のズバッ!と生ステーション」が、2012年8月21日にスタートしました。キャスターを務めたのは、週刊誌「AERA」記者の三橋麻子さん。ゲストには、元朝日新聞政治部長・薬師寺克行さんと、政治ジャーナリストの藤本順一さんを迎えました。
この放送があったのは、シリアで取材中のジャーナリストの山本美香さんが政府軍に射殺された翌日でした。同じく都留文科大学の卒業生である上杉は、「山梨県のマイナーな大学の出身者なので『同志』みたいな形で連絡をとりあっていた」と、懐かしそうに振り返りました。その上で、「山本さんも戦場に行ってバリバリの戦場ジャーナリストに見えますけど、実際は御会いすると全くそんな雰囲気は無くて、本当に穏やかで優しくて謙虚で、控えめだった」と振り返り、山本さんの冥福を祈りました。
薬師寺さんからは、今回の事件を踏まえて次のような意見が出ました。
「新聞記者とかテレビ記者が取材中に殺されることが、冷戦後に増えているんですよね。国際的なNGOが統計を取ってますが、毎年数百人が死んでます。(記者が殺害される場合には)2つのパターンが合って、一つはロシアなんかで多いんですけど"権力追求型"のジャーナリストが殺されるというパターン。もう一つは、紛争地域で紛争に巻き込まれて殺されるというパターンですね。改めて皆さんに理解してもらいたいのは、ジャーナリスト・新聞記者・テレビ記者というのは、ある意味で命がけで仕事をしなきゃいけない仕事だと言うことですね。本当に大勢の人が、色々な国で命を落としています。別に日本だから安全だと言うことはなくて、違う意味で国内取材でも緊張感を持って多くの記者が(取材を)やってますから。ジャーナリズム、あるいは取材活動というものの意味を、こういう機会にもう一回考えてもらいたいという気はしますね」
そのほか番組前半では、尖閣諸島や竹島など領土紛争の話題、さらには衆参両院で可決した消費税引き上げ法案への賛否について、鋭い分析がなされました。「上杉隆の東京脱力チャンネル」では、今後も定期的に生放送をしていく予定です。
三橋麻子さん(以下、三橋):上杉隆の東京脱力チャンネル開局記念番組『夜のズバッ!と生ステーション』。
上杉:キャスターデビューおめでとうございます(笑)。
三橋:ありがとうございます。
上杉隆(以下、上杉):いよいよね、三橋さんも新しい時代に突入して、そして(朝日新聞社に)見切りをつけたんじゃないかと…。はい。こんばんは。上杉隆です。間違えた…東京脱力チャンネル開局記念番組『夜のズバッ!と生ステーション』。エロい!…の時間がやってまいりました。みなさん、こ、こんばんは。夜のジャーナリスト、上杉隆です。間違えた…元ジャーナリスト、上杉隆です。本日8月21日、ニコニコチャンネルがいろんなものを作ったんですよ。ブログみたいなものを。そのニコニコチャンネルに、この上杉隆の東京脱力チャンネルという番組ができまして。そこのオリジナル番組ができたんです、とにかく。今日、出来ました!ということで、新しい番組のスタートに、みなさんにこうやってお目にかかってるわけですね。はい!ありがとうございます!こちらが番組進行のメインキャスターの、三橋麻子さんです。
三橋:宜しくお願いします。
上杉:若干、始まった瞬間にここに座ったことを後悔していませんか?
三橋:そんなことないです・・・。
上杉:三橋さんは、AERAからここにきました。ニコニコに移ったわけじゃありません。ちゃんとAERAの記者として、許可をもらってきております。この2人で番組を、若干…一切の不安もなく続いて行くわけですが。ということで、いつものように宜しくお願いします。で、どういうものかと言うと、ちょっと簡単に冒頭説明させてください。上杉隆の東京脱力チャンネルの魅力。まぁ、私に魅力が無いからチャンネルで魅力を出そうとしているのですが。大きく3つにまとめてみました。
(1)メルマガ(会員限定)が読める。(東京脱力メールマガジン)。
(2)生放送が見られる。『夜のズバッ!と生ステーション』、これですね。それと、『夜のズバッ!と生ステーション プラスワン』。これが有料です。23時台からはこちらに移行します。みなさん、なるべく23時台のほうだけ観てください。
(3)動画アーカイブが見られる。過去の放送(無料・有料)などなど、お楽しみにして頂ければと思います。
とにかく「新しいメディアで、新しいことをやってみよう」ということで、この番組は今日スタートしました。いずれにしても、このような形でスタートします。『夜のズバッ!と生ステーション』、略して『ズバッ!ステ!』。あれ、拍手も何もない…。なんとなくこれ「パクリじゃないか!」とさっきツイッターで来たんですが、そうですパクリです。"夜の"は何ですかね、夜のヒットスタジオかな。 "ズバッと!"は、どっかの番組。"生"は、何とか生テレビですね。『ズバッ!ステ』!…SMAPみたいな人もいましたけど…ちょっと逃げます。ということで、ここまで説明しましたが。じゃあ、今日のラインナップをお願いします。
三橋:本日のラインナップ。「尖閣・竹島問題」「混乱の政局を占う」「原発問題」「検察」「皇室・靖国・日本のありよう」
上杉:はい。ということで、ゆったりしてますが始めましょうか。といいつつですね、私達2人で進めるわけじゃないんですね。今日は素晴らしいゲストをお迎えしております。記念すべき第1回のゲストは、元朝日新聞政治部長・現東洋大学教授の薬師寺克行さんです。よろしくお願いします。
薬師寺克行さん(以下、薬師寺):よろしくおねがいします。
上杉:さりげなくいるんですけど、ニコニコ(生放送)に出ていただいているところを若干びっくりしているんですけど。ありがとうございます。
薬師寺:いえ、こちらこそ。
上杉:ニコニコ(生放送への出演)初めてですか?
薬師寺;初めてです。
上杉:もともと報道ステーションとか、サンデープロジェクトとかで御見受けを…。
薬師寺:少しテレビ出ていましたけどねぇ。あまり向いてないみたいでしたからね。
上杉:全然、向いていると思いますけど。とにかく、ニコニコ(生放送)初出演ということで。今、番組始まる瞬間から、文字(コメント)が流れているんですが、どうですか。(ニコニコ生放送は)観たことありますか?
薬師寺:観たことはありますけど…どういう風な反応がでるのか楽しみですね。
上杉:まあ、最初はゆっくりと…。(薬師寺氏は)テレビからあぶれたわけじゃないんですよ。わかってないですね、コメントしている人間は。そして、ニコニコの一部熱狂的な支持を得ている、御馴染み政治ジャーナリストの藤本順一さんです。宜しくおねがいします。
藤本順一さん(以下、藤本):よろしく。今日、ギャラでるの?
上杉:出ます(笑)。
藤本:出るかどうかによって、話の内容変わってくるから。
上杉:ギャラによって、話の内容が決まってくるんですか。藤本さんは、何年前でしたっけ?ニコニコの『ウィスキーリークス』にでていただいたのは。2年前かなんかに、ニコニコ動画の『ウィスキーリークス』っていうウイスキーを飲みながらバンバン永田町の話をリークしてしまうっていう伝説的な番組をやってもらったんですけど。ほとんど告知なしで、4万人かな?凄い人数が集まったんですよね。その時に、ウイスキー担当の藤本さんですね。それ以来の出演でしたっけ。宜しくお願いします。
藤本:お願いします。
上杉:あと三橋さんを紹介します。三橋さん、ご自身で。
三橋:AERA編集部の三橋です。朝日新聞の社会部で記者をしてまして、2年前からAERAで記者をしています。
上杉:なんかほら、(コメントでは)「結婚して」とか「美人」とか、こういうのくるんですよ。
三橋:いえいえ…。
藤本:(コメントを観て)「極左人妻」ってすごいね(笑)
上杉:三橋さんは、一度ニコニコに出たことあるんですよね。何の番組ですか?
三橋:木嶋佳苗(被告。2009年に首都圏で起きた男性3人の連続不審死に関わったとして、殺人罪・詐欺罪などで起訴)という人について、北原みのり(コラムニスト)さんと一緒に番組をやらせてもらいました。
上杉:ニコニコ2回目の登場にしては、完全に慣れていますね。
三橋:全然慣れていませんよ(笑)がんばります。
上杉:この4人で、お送りしたいと思います。本日はラインナップ通りなんですが、きょう未明にニュースがありました。ジャーナリストの山本美香さんがシリアの銃撃戦の取材中に狙撃され、死亡するということがありました。今日、そのニュースを緊急でトップでお話したい。私自身も山本さんと10数年前に初めて会って。同じ大学の出身で、歳も一つしか違わない。都留文科大学という山梨県の非常にマイナーの中のマイナーな大学なんで、ジャーナリストになったのは2人だけだったんですね。ある意味「同志」みたいな形で連絡をとりあったり。今年も2カ月ぐらい前にNews Log (ニュース・ログ)というサイトを立ち上げた時に、中東のことを山本美香さんに書いてもらおうと思って連絡をいれていた。いずれにしろ、山本さんはずーと取材をしていた現場・戦場で、シリアで狙撃をされて亡くなってしまったということで、まずはご冥福をお祈りしたいと思います。また、今日ここにおいでの方々もそれぞれ山本さんと関係のある方でして。まず三橋さんは、インタビューして記事を書いたんですよね。どういう記事?
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。