毎週月曜夜にニコニコ生放送で放送中の、宇野常寛がナビゲーターをつとめる〈HANGOUT PLUS〉。2017年3月20日の放送は、宇野常寛ソロトークSPECIALをお送りしました。(構成:村谷由香里)※このテキストは2017年3月20日放送の〈HANGOUT PLUS〉の内容のダイジェストです。
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HANGOUT PLUSレポート 宇野常寛ソロトークSPECIAL (2017年3月20日放送最終回)【毎週月曜配信】
オープニングトークで重大発表がありました。HANGOUT PLUSは今回が最終回。4月からは木曜日に放送時間を移し、新番組としてリニューアルします。
最後のHANGOUT PLUSは海外出張のお土産話から始まりました。先週まで、台湾とシンガポールに出張していた宇野さん。台湾では國分功一さんと一緒に淡江大学で開かれたカルチュラル・スタディーズの学会に参加し、『君の名は。』『シン・ゴジラ』『この世界の片隅に』を比較しながら「震災後の想像力」について講演。中興大学の陳國偉准教授と対談しました。
初めて訪れた台湾の印象を「懐かしい感じがした」と語る宇野さん。特に講演を行った淡水の街は、昭和50年代頃の日本の匂いを感じたといいます。グローバルな消費文化が入り込んでいる首都・台北に対して、地方都市である淡水の人々にはある種の田舎臭さが残っていて、とても好感を抱いたそうです。
一方、猪子寿之さんと過ごしたシンガポールは、東京よりも洗練された都市だといいます。都市の空気や文脈を読まなくても、Google翻訳とUberとクレジットカードで全てが済んでしまう。言語に依存しなくても快適に過ごせる多民族国家ならではの環境を、宇野さんはかなり気に入ったようで、執筆作業に集中するための長期滞在に良いかもしれないと語りました。
淡水とシンガポール、対照的な二つの都市ですが、どちらにも共通していたのは、東京よりも暮らす人たちの顔が明るかったということ。海外を訪れたことで、改めて日本の閉塞感を実感したと宇野さんは振り返りました。
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