(ほぼ)毎週月曜日は、大手文具メーカー・コクヨに勤めながら「働き方改革アドバイザー」として活躍する坂本崇博さんの好評連載「(意識が高くない僕たちのための)ゼロからはじめる働き方改革」を大幅に加筆再構成してリニューアル配信しています。
働き方を変えるには、まずは自分が変わることが大切だと分析してきました。今回は自分を変えるための習慣づくりと、それを行うための動機づけについて考察します。
(意識が高くない僕たちのための)ゼロからはじめる働き方改革〈リニューアル配信〉
第11回 私の改革の動機付け=やりたいこと(志事)を持つ
あらすじ
私の働き方改革を実践する「働き方イノベーター」になるには、3つの行動特性(キャラクター)を身につけること、つまり「私の改革」が必要です。
その第一歩として私がまず提唱したいのは、自分が時間を注ぎたいこと(志事)を明確に抱くというものです。
今回は、その必要性や事例についてご紹介したいと思います。
私の改革は「習慣」づくり
前回までは、それまでの組織的な働き方改革推進を成功させる上での最後のピースとして「一人ひとりの性質」に着目しました。また、その性質(私の働き方改革の実践者としての行動特性)を3つのキャラクターで表現し、それらは誰もが今からでも身につけることができると解説しました。
そうした自分の行動特性の改革、すなわち「私の改革」が実現できれば、会社が整えてくれた型・場・技づくりの仕組みを活かし、もしくは会社の制度や環境をうまくハッキングして、自らのやる事・やり方・やる力をアップデートする「働き方イノベーター」として一歩を踏み出すことができるようになります。
この「私の改革」は、やろうと思えばすぐに変えることができる「やる事・やり方・やる力の見直し」による働き方改革の後押しとは異なり、一朝一夕では実現できません。
「私の改革」とは、ある意味ダイエットと同じです。ある程度の期間をかけて、特定の「習慣」を持つ(もしくは特定の習慣をやめる)ことが必要です。
例えば、間食という習慣を改めて毎食時に野菜から摂取するルーチンを定着させるように。毎朝軽く運動をする習慣を「当たり前」になるまで繰り返していくように。自分の人生のこれまでになかった、もしくは明確に意識して繰り返し実践してこなかった行動を実践し、習慣として定着させることが必要になります。
そうすることで徐々にですが確実に「私の改革」を進めることができると考えています。