☆ メルマガPLANETS vol.35 ☆
~プレ『母性のディストピア』連続イベント開講~
発行:PLANETS 2013.5.24 (毎週金曜日発行)
http://wakusei2nd.com
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こんにちは。PLANETS編集部・秘書A子です。
今週の金曜日も、「メルマガPLANETS」をお送り致します。
今日は2つ、大きな告知があります。
最近はイベントも出版物も情報社会系のものが多かった印象の弊誌ですが、
6月は久しぶりに?がっつりコンテンツ批評いきます!
★6/21(金)宇野常寛最新刊『原子爆弾とジョーカーなき世界』発売!
ダ・ヴィンチで好評連載中の評論「THE SHOW MUST GO ON」が遂に単行本化します!
「気になりつつも、飛び飛びにしか読んでなかったな~」という方、まとめて読むチャンスです。
扱っている作品は下記の通り。
・『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』、
・「カーネーション」
・堀江貴文『刑務所なう。』
・川上弘美『七夜物語』
・『巨神兵東京に現る』/「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」
・木皿泉「すうねるところ」
・「平清盛」
・『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q』
・「最後から二番目の恋」
・「So long!」
映画・音楽・小説・エッセイ・ドラマ・特撮・演劇からアニメまで、
幅広い、しかし重要作品ばかり集めたラインナップ。
「文化時評アーカイブス2012-2013」を読んで、
個々の作品についてもっと深く知りたいと思った人は必読!
仕様も良い意味で評論集ぽくない、洋書のような素敵な作りです。
▽確実に入手されたい方は予約がお薦めです◎
http://www.amazon.co.jp/dp/484015211X
Amazon予約も始まっていますので、お楽しみに。
「6/21とか超先じゃん…待ちきれないわー」という方は、
その前にイベントもあります!その名も……
★「プレ『母性のディストピア』連続講義」開講!
宇野の単著というと、今年はそう……『母性のディストピア』も控えております。
年末の刊行に向けて、ここだけにこっそり同書のエッセンスを公開する
「プレ『母性のディストピア』講義」を10°CAFEで開講致します!
今回の連続講義は全4回。
月に一人ずつ、今のオタクカルチャーの礎を使った4人の作家を取り上げます。
スケジュールは下記の通り。
第1回テーマ:押井守
6/13(木)20:30~22:00
第2回テーマ:高橋留美子
7/11(木)20:30~22:00
第3回テーマ:宮崎駿
8/1 (木)20:30~22:00
第4回テーマ:富野由悠季
9/5 (木)20:30~22:00
各回3,000円(1ドリンク付き)、
お得なセット券は4回で10,000円になります。
更に!今回はかねてより要望が多かった、学割セット券もご用意しました!
学生の方は、身分証提示で8,000円になります。
→→→イベント詳細・チケット予約はこちら←←←
以上、告知でした。
それでは、
今号のコンテンツはこちら↓
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├○ メルマガPLANETS vol.35:2013.5.24
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├○ 01.【特別掲載】堀潤×宇野常寛
├○ 「ニッポン開発委員会2013――社会のOSをアップデートするために」
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├○ 02.【人生相談】國分功一郎
├○ 哲学の先生と人生の話をしよう ★最終回★
├○ 第34回 「好きな女性が進路に悩んでいます」
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├○ 03.【批評】中川大地
├○ 中川大地の現代ゲーム全史[日本編]
├○ 第4回 在来種たちの伸長
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├○ 04.【ルポルタージュ】稲垣知郎+濱野智史
├○ ちろうのAKB体験記
├○ 第20回 脳内パラダイス公演千秋楽~チームKの終わり
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├○ 05.【ノンフィクション】武本弦
├○ 震災離婚
├○ 第8回 家庭内ファシズム
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├○ 06.【過去原稿】今週のお蔵出し
├○ 5/21のお蔵出し:〈中間の言葉〉の生存戦略
├○ (初出:「中央公論」2013年1月号)
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├○ 07.【食べ歩き】
├○ 秘書A子の馬場ランチグルメ
├○ 馬場グルメ八軒目:Al's Cafe
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├○ 08.【リアルタイムレビュー】中川大地
├○ じぇじぇじぇ!!('jjj’)『あまちゃん』日記
├○ 第7週 「おらのママに歴史あり」
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├○ 09.【告知】今週のスケジュール
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├○ 10. 編集後記&次回予告
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※一部の連載記事については、
「メルマガPLANETS vol.34」からの続きとなっております。
▼「vol.34」へのリンクはこちらです。
http://ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/ar231531
未読の方は併せてお楽しみ下さい!
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┗■ 01.【特別掲載】堀潤×宇野常寛
「ニッポン開発委員会2013――社会のOSをアップデートするために」
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4/13(土)の夜、高田馬場の10°CAFEにて、
連続講座「P8その後」vol.1 堀潤×宇野常寛
「ニッポン開発委員会2013 ――社会のOSをアップデートするために」が開講されました!
今号では、その全文起こしを特別掲載!
3週に分けてお送り致します。
■後編:エゥーゴ発足!
(宇野)
基本的にインターネットって、今まで見えなかったものを見えるようにする力なので、
その力をどんどん使って、メッセージを発するようなことを仕事にしている人間が
あけすけな自分のお金の話だとか、時間の使い方の話だとか、自分がこれからやりたいことだとかを
アイディアの出し惜しみとか変な見栄を全部捨てて介していくことで
いろんな問題提起ができると思うんだよ。そのことによって、今までは獲得できなかった読者とか、
支持者ともつながる回路を作っていく事が出ると思うんだよね。
(堀)
それだったら一人一人でもどんどんやっていけそうですよね。
みんなでちょっと投げ銭してください、おねがいしますって。笑
(宇野)
堀さんのマネタイズの話ももちろんそうなんだけど、僕が何でこんな話しをしたかというと
意外と堀さんみたいな立場の人、多いと思うわけ。
(堀)
と言うのは?
(宇野)
堀さんみたいに組織と大揉めして、ツイッターで大炎上しながら実質クビになった人っていうのは
さすがになかなかいないと思うけど、笑。
でも自分がそう意図したわけではないんだけれど
結果的に昼の世界から零れ落ちてしまったと。
その結果、昼の世界の住人を中心に作られた
社会保障システムだったりとか、社会的信用の外側に置かれて、そういった人たちが
世の中につながっていく感覚ってうまく得られない事がすごく多いと思うんだよね。
特にインターネットの人たち、若者には多いと思うわけ。
戦後的な体制がしっかり残ってる大企業やお役所に勤めてる人たちとは
福利厚生から保険から、何から何まで違うと。
そういった中でどうやって結婚して子供を育てて、
どうやって老後の生活を考えていったらいいか分からない人たちがいっぱいいるわけ。
だからそういった人たちと連帯していくことが大事だと思うわけ。
昼の世界・夜の世界っていうのは、イデオロギーや趣味性の違いである以上に、
労働環境や社会のつながり方の違いであることが大きいと思うんだよね。
夜の世界の住人の中には、戦後日本が築き上げてきた社会保障だとか
身分保障の外側にいる人たちがすごく多いと思うんだよ。
だからそういった人たちを集めて組合みたいなものを作って
擬似的な保険みたいなものを作って、生活を支えあう共同体をつくりながら
それを政治勢力に育てていくとか、そういったビジョンっていうのは
真剣に検討してもいいと思うんだよね。
コメント
コメントを書く【ノンフィクション】震災離婚の、お互いが離れていっていることがわかりつつも夫婦という形式の維持のためだけに生活している様子は読んでいて苦しかったです。