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2020年東京オリンピック「破壊計画」
ライター/編集者・速水健朗が構想する
"東京でのテロ"
☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
2014.3.3 vol.021
ライター/編集者の速水健朗さんが今興味を持っているテーマは、「2020年のオリンピックと東京をどうやって破壊するか」。一見物騒にも思えるこの思考実験を通して、私たちどんな「ワクワク」に出会えるのでしょうか。
【PLANETS vol.9(P9)プロジェクトチーム連続インタビュー第2回】
この連載では、評論家/PLANETS編集長の宇野常寛が各界の「この人は!」と思って集めた、『PLANETSvol.9特集:東京2020(仮)』(以下、『P9』)制作のためのドリームチームのメンバーに連続インタビューしていきます。2020年のオリンピックと未来の日本社会に向けて、大胆な(しかし実現可能な)夢のプロジェクトを提案します。
連載第二回にお迎えするのは、ライターの速水健朗さん。2020年の東京オリンピック開催が決定し、日本中が歓喜に沸いたその瞬間から、速水さんはオリンピックを“破壊”というまったく逆の視点から考察し始めたといいます。破壊、テロ、革命――危険な匂いのするこうしたキーワードについて考えていくことで見えてくる、2020年の東京の新たな姿とは――?
▼プロフィール
速水健朗(はやみず・けんろう)
1973年生。ライター、編集者。メディア論、都市論から音楽、文学、格闘技まで幅広い分野で執筆・編集活動を行う。著書に『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(朝日新書)、『1995年』(ちくま新書)など。
◎構成:ミヤウチマキ
■「基本、僕はオリンピック積極賛成派です」
――『P9』では、Aパート(Alternative=既存の五輪企画に対するオルタナティブ)、Bパート(Blueprint=2020年の東京という都市の青写真)、Cパート(Cultural Festival=オリンピックにノれない人たちのための文化フェスティバル)、Dパート(Destruction=破壊計画)と4つにパートを分けていて、速水さんにはDパートを担当していただくことになっています。まずはこのDパートの企画趣旨について聞かせてください。
速水 基本、僕はオリンピック積極賛成派です。でも、だからこそ「オリンピックの際にどういうテロが起こりえるのか」を想定するのが僕らの構想です。要は「セキュリティホール探し」みたいなもの。「こうやったらオリンピックを壊せるよね」というプランを都市論的に考えていくということをやりたい。スポーツ大会のテロや東京が陥った危機、厳戒態勢などの歴史を踏まえたものでもあります。
■テロのことを考えるだけでワクワクする
速水 もともと僕は、革命とかテロの話が大好きなんです(笑)。あと東京という街も大好きだし。6年後の東京やオリンピックを構想するだけでも楽しいんだけど、さらにそれを壊すというのは、わくわくする。
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最終更新日:2024-11-13 07:00
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