PLANETS Mail Magazine
「宇野常寛のオールナイトニッポン0(zero)金曜日~3月14日放送全文書き起こし!」☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.035 ☆
好評放送中の「宇野常寛のオールナイトニッポン0(zero)金曜日」。
前週分の放送を、全文書き起こしでお届けします。
■0313放送分
■オープニングトーク
はい、横山さん、島崎さん、入山さん、お疲れ様でした。とくに横山さん、お疲れ様でした。評論家の宇野常寛です。まあね、結論からいうと、マナカナですよ。三倉さんちの、茉奈さんと、佳奈さんですね、双子の。
おととい、あったかかったじゃないですか。ほんとぽかぽかとした春の陽気でね。久しぶりに散歩でもしようかなと思って、高田馬場の自宅から新宿まで歩いたんですよ。本当は、その日仕事超たまってたんてて、机にかじりついてないといけなかった日なんですよ。原稿もいくつもたまっていたし、そろそろ4月なんで、うちの事務所もいろいろ新企画動かしてるんですよ。4月からこの番組に代わりになるようなインターネット番組をやろうかなとかね。最近毎日メールマガジンとかも出してるから、ネタも考えないといけないしね。あとは、4月1日ってエイプリルフールじゃないですか。毎年ネットでネタを仕込んでわーっとみんなでおもしろがったりするんですよ。今年はなにやろうかなと思ってたんですけど、ぜんぜん決まってなくて。それもさすがに3月の中旬なんで決めなきゃいけないしと思ってね。すごい忙しかったんですよね。
そのせいか、最近あんまり遊べてなくて。ちょっとストレスたまってたんですよ。いろいろ気苦労も多くて。リフレッシュしたほうがいいなと思って。天気もいいし、2時間だけ遊ぼうと思って、散歩がてら買い物行ったんですよね。馬場から線路沿いに歩いてって、新大久保から新宿、東口の方に流れて行って。ヨドバシカメラでミニカー買ったりとか、東南口のOSHMAN’S(オッシュマンズ)で春用のシャツを買ったりとかして、久しぶりにプライベートゆっくり過ごしたんですよ。あー、俺けっこうリア充じゃんとかね。平日の昼間に、サラリーマンどもが働いてるなか、俺様は優雅に散歩&買い物だぜと、ちょっといい気分になってたんですよ。
そのとき、ふと、ひらめいたんです。歩いている間、ずっとiPhoneに入ってる音楽をランダム再生してたんですよ。「NMB48」の「奥歯」って地味に名曲だな〜とか、この間のアナーキリクエストでかけた、亜空大作戦スラングルのオープニングテーマって、すごく耳に残るな〜とか。いろんなこと思いながら歩いてたんですけど、ちょうどOSHMAN'Sで買い物終わって、降りてきて、紀伊國屋書店でも行こうかなと思ったときに、流れてきたんですよ。マナカナが。マナカナの懐メロのカバー曲の一曲が流れてきたんですよ。
この番組でも何回も話したかと思うんですけど、僕の隠れた特技として、マナカナをほぼパーフェクトに見分けるというスキルがあるんですよ。で、懐メロも好きで、たまたまマナカナさんの懐メロカバーアルバムを持ってて、iPhoneに入れてたんですね。それがOSHMAN'Sを出たところで新宿の東南口の階段を降りてたときに、ひらめいたんですよ、エイプリルフールのネタを。
あ、この手があったかと思って。その瞬間iPhoneの音楽再生止めて、事務所に電話をかけたんですよ。スタッフの中野くんて子が出て。「あ、宇野さんどうしたんですか」と。エイプリルフールのネタを思いついた。「えっなんですか?」。マナカナの、マナさんにインタビューをとる。しかし、それをカナさんのインタビューとして、HPに掲載するんだよ。「えっ?」て言って。その後、なんも反応が返ってこないんですよ。「どういうことですか!?」と。もう一回同じこと説明して、マナさんのインタビューをとったんだけど、カナさんのインタビューとして掲載するんだよと。でも、いまいちわかってないんですよ。わかってないけど、僕は自分のアイディアに酔いしれてるから、テンションが上がっていて。いいからとにかく三倉茉奈さん、佳奈さんの事務所を調べて電話をしてくれ! と言って、電話をバチッと切るんですよね。
でね、ほとんどスキップしながら、高田馬場まで歩いて行くんですよ。これ天才的な思いつきだなとか、これをネットにアップしたら、瞬間的にTwitterで1000リツイートいって、俺って伝説の男になるなあとか。やっぱ俺ってアイディアマンだったんだよなあとか、明治通りを北にずんずん歩いていくんですよ。でも、人間ってよく出来てる生き物で、さすがに5キロくらいハイテンションで歩いてると、ちょっと疲れてくるんですよ。僕もいい歳なんでね。HPが減ってくると人間って冷静になってくるんですよ。
で、ふと、もしかしたら、マナカナさんの事務所が、もしくは本人たちが、こんな依頼受けたら怒るんじゃないかなあと。考えたんですよね。仮に僕に双子の弟がいて、同じように評論家やっていて、どっかの雑誌からあなたのインタビューを弟さんの名前で掲載して、エイプリルフールのネタにしたいと言われたら、僕はどう思うんだろうとか思ったんですね。歩きながら3分くらい考えて、頼み方にはけっこう怒るかなとか思えてきて。僕もね、35歳のいい歳をした大人じゃないですか。スタッフも雇っているし。世界に対してちょっぴり臆病になってきていて。
その結果、携帯を取り出して、事務所に電話をするんです。あ、中野くん?さっきのマナカナの話だけど、ちょっとやり過ぎかなって感じもするから……うんうん、ごめんね。って。さっきのテンションと180度違った感じで、取り消したりするわけなんですよね。
ということで、本日の一曲目は、ほんの一瞬だけ夢を見させてくれた、三倉茉奈さん佳奈さんに、彼女たちの懐メロカバーアルバムから、この曲を捧げたいと思います。マナカナで、「フレンズ」。
♪
はい、聞いていただいたのは、これはレベッカの懐メロですね、僕が小学校の頃の曲ですね、マナカナで、フレンズでした。
実際にやったら、けっこうおもしろかったと思うんですよ。でもね、さすがに半日くらいの笑いをとるために、人を不快にするのはどうかなと思ったんです。でも僕は、諦めていません。三倉茉奈さん、佳奈さん。そして、事務所のみなさん。もしこのラジオを聞いていて、僕のアイディアがおもしろいと思ったら。この番組が3月末までに終了するまでに、僕のとこまでにメールをください。4月まではまだ時間があります。はい、それでは、マナさん、カナさんに僕の思いが伝わるように、今夜もぶっ飛ばしていきましょう。
宇野常寛のオールナイトニッポン0(zero)。
はい、あらためまして、こんばんは。評論家の宇野常寛です。けっこうね、ガチに歌手としても、役者としても、マナカナさんのファンなんですよ。今、曲聞いてる間に、Twitter見てたら、わりかしポンポン、あっマナカナの歌いいなあとか、フレンズのアレンジも面白いなあとか、すごいいっぱいみなさん 言ってくれていますね。『ふたりうた』っていうマナカナさんの懐メロカバーアルバムがあるんですけど、それの出来がすごくよくて、僕は3枚とも持ってるんですよ。みなさんよかったらぜひ聞いてみてください。一回機会があったら仕事してみたいな、とか思ってますね。
マナさんかカナさんかどっちかが、大学で社会学かなにかを専攻していて、難波功士さんっていう、僕もけっこう読んだことのある、同世代の社会学者さんのゼミの出身なんですよね。卒論が「キャラ化する社会」というタイトルなんです。要は、何々ちゃんって何々キャラだよね〜、とか、俺って何々キャラだからさあ、とか。自分のコミュニティのなかでの立ち位置っていうのをキャラっていうじゃないですか。これけっこうおもしろい和製英語というか。言葉の使い方で、そこを考察してるような卒論を書いたらしいんですね。で、キャラ問題って、僕がデビューしてからずっと書いてきてることなんですよ。わりと扱うテーマなんです。なんで、もしかすると僕の本とか読んでてくれてても不思議じゃないなあとか、変な期待してたりもするんですけどね。メールくるといいなあ〜。
ということで、すべてのメールの宛先は、uno@allnightnippon.comです。Twitterの番組公式アカウントは@ann0uno。つぶやくときは、ハッシュタグの#ann0をつけてください。番組で読まれたメールなどは、僕が配信しているメールマガジンにも載ることがあります。予めご了承ください。
この宇野常寛のオールナイトニッポン0(zero)。は、スマートフォン向け放送局NOTTV(ノッティーヴィー)でも、ここ東京有楽町のニッポン放送の スタジオ映像とともに、同時生放送しております。NOTTVでは、火曜16時から宇野常寛のオールナイトニッポン0(zero)の再放送もお届けしています。スマホで観る、オールナイトニッポン0(zero)。詳しくは、NOTTVのホームページをご覧ください。
はい、というわけで、東京有楽町にあるニッポン放送のスタジオから生放送、宇野常寛のオールナイトニッポン0(zero)。今夜もノンアルコールで朝まで突っ走ります。
■UNOフェスのお知らせ
はい。宇野常寛が東京有楽町のニッポン放送のスタジオからお届けしておりますオールナイトニッポンゼロ金曜日。みなさん、気づいたらあと10時間ちょっとで第2回UNOフェスですよ! いやぁ、っていうか早いですね。いつものように、ほとんど思いつきのような感じで決まって、マジで全然準備なく突入しちゃってる感じなんですけど、この後スタッフの皆さんは徹夜で準備してくれます。明日というか今日2月15日の土曜日、お昼の1時30分からここニッポン放送の地下2階、イマジンスタジオにて第2回UNOフェスを開催します!
はい、前回のUNOフェスは去年の夏、8月29日に行われました。あの時も、何か公開録音やりたいよねとか、スペシャルウィークに合わせてリスナー参加イベントやりたいよねって話だけは1ヶ月以上前からしていたんだけど、直前まで全然なにも決まんなくて。もう慌ててリスナーの皆さんから結構アイデアとか募って、やいのやいのでスタッフで喋ってね。それで急な建て付けでやったんですけど、気がついたらすっごい人来たんですよ。最初30〜40人くらいで、書店さんのイベントみたいな感じにひっそりやろうと話をしてたのが、告知期間もなかったんですが、気がついたら100人近く来ていて、あれはすごかったです。
で、今回も皆さんがすごく来てくれることわかってたんでね、なんかそこがちょっと僕らが油断してたとこでもあって(笑)。「1週間前とか2週間前とか告知でも100人くらい来てくれるだろう」みたいな感じで皆さんからアイディアを募り、先週募集しました。おかげさまで、たくさんのご応募をいただいております。もう当選者の皆さんには通知がいってると思いますので、ニッポン放送からメールが届いてる皆さん、明日の1時半にここイマジンスタジオでお会いしましょう。今回も参加型のイベントということで、すでにイベントで行なう3つの企画に参加のメールがぞくぞくと届いております。
が! これ本当に? 僕なんか今、ディレクターさんから回ってきたこの読み上げるための紙っていうか、UNOフェスの仕様が書いてある紙を見てびっくりしたんですけど、参加者募集を延長したいと思います。もうあと10時間ですよ? こんなこと許されるんですか? まぁメールさえあれば、あとそのメールを選ぶ瞬間が僕に1時間くらいあったら可能ですからね。参加者募集を延長したいと思います。これ恥ずかしがってる場合じゃないですよ。皆さんこれ本当に最後の機会なんで。もうこの番組終わっちゃうんで、この機会にどんどん応募してください。はい、今日の番組終了まで、朝の5時まで参加者を募集したいと思います。さっき読み上げたアドレスに送ってください。で、念のためにもう一度この3つの企画をおさらいしておきましょう。
1つ目は、「第2次評論ライムバトル」
前回も大盛り上がりだったこの企画。前回同様、2分間のライムバトル形式で予選と決勝を行ないます。なので、参加ご希望の方は予選と決勝用に2作品を選んでメールを送ってください。当日その中から参加者を選びます。ぶっちゃけ僕もまだ選んでいません。僕的には、僕が知らない作品を評論して、面白そうだなとか、これ触れてみようとか、読んでみようとか、見てみようとか、そんな風に思えるような人が出てきたら面白いかなと思います。僕が自分で出るんだったら、そうね、ちょっとマイナーなものとかがいいかな。NHKで去年やっていた「ラジオ」っていう女川災害FMを題材にした単発のドラマがあって、何度か再放送してるんだけど、やはりスペシャルドラマって連続でやってるやつじゃないんでちょっとマイナーなんですよね。それについて評論してみたいなとも思うし、あとは変な話だけど僕は「誰かのために」公演のチームN版が実は好きで、そこについて、結構AKB48の楽曲の評論じゃなくて公演の評論って意外と少ないんで、それをやってみようかなという気もあります。はい、ネタはなんでも構いません。なんか前回の参加者がすごいレベル高かったせいか若干このコーナーは他のコーナーに比べて参加者が少なめなんです。だからどしどし応募してください。迷ってるんだったら今すぐ応募してください。
2つ目はこれです。いきましょう「シチュエーション48」。
こちらは新企画です。あなたが考えるAKB48メンバーと、究極のシチュエーションをメールに書いてきてください。例えばですね、ちょっと今来ているメールを読みましょう。ラジオネーム・パソコン部の星さん
「外資系会社の黒ぶちメガネ社員・横山由依か、秋葉原のメイドカフェでロリータファッションで働く渡辺美優紀」
「レンタルビデオ店でバイトとして働く松井玲奈か、ガソリンスタンドでバイトとして働く松井珠理奈」
「幼稚園の先生をしている川栄李奈か、焼肉屋の店長をしている入山杏奈」
あーなかなかこれ面白いです。いい勝負ですね。ガソリンスタンドでバイトとして働く松井珠理奈ってすごい似合ってる感じがしていいですね。ちょっと「頭文字D」的なコミュニティで遊んでるところに、ふとなんかこう、珠理奈的な店員とちょっとした会話をしてちょっと萌えるみたいな感じをやってみたいですね。はい。今のところこの企画が一番人気ですね。やはり枠的にも、AKBネタが大人気です。いろんなパターンがあると嬉しいんで、1回でも応募した人でもどしどしメールを送っちゃってください。まだ時間はあります。
そして3つ目はこちら「第2回宇野ゼロリスナーの魂を解放するプロジェクト」
はい。これは前回もやりました。そしてかつてはレギュラーコーナーでもありました、僕の人生相談のコーナーです。いつもの通り私、宇野常寛に聞いてほしいことをメールで送ってきてください。あなたの悩みを僕がズバッと解決してみせます。っていうか、一緒に悩むって感じかもしれませんね。この第2回UNOフェスは、以上3つの企画で遊んでいきたいと思います。UNOフェスは皆さんと一緒に作ってくイベントです。ぜひ僕に本気を見せてください。一緒に楽しみましょう。
メールの宛先は、uno@allnightnippon.comです。特にライムバトルの出場者はやっぱ、今年もハイレベルな戦いを期待してます。実際にライムバトルの決勝にいった3人って、僕のニコ生に出てAKB評論とかやってもらったりしてるんです。なので、みんなと作っていくってのは全然ウソでもなんでもなくて、実際に僕はこの先やっていくニコ生とかイベントとかで、そこで出会った面白い人と一緒に仕事をしてもらおうと思っていますんで、みなさんそのつもりで応募してきてください。
▼第二回UNOフェスの模様はこちら!▼
■世界の真実 横山由依
はい。このコーナーはわたくし宇野の推しメンであるところのAKB48横山由依さんおよび、僕とあなたのヲタ活について熱く語り合うコーナーです。
今日は熱いメールもらってます。これはラジオネーム、ブルックリン・ストライクさん。
「大組閣祭から2週間と半分が過ぎましたが、その直後に宇野さんが懸念されておられたとおり、姉妹グループからは今週も卒業発表するメンバーが相次ぎました。今日取り上げたいのは、あきすん以外の研究生4名が、4名とも学業に専念するためという理由で卒業したということです。言い換えれば、地方における学業と芸能活動の両立の難しさです。先週の金曜深夜、ちょうどこの番組が始まる少し前に去年の選抜総選挙で大躍進し一躍シンデレラガールとなった、SKEの柴田阿弥さんが今だから話せる話というタイトルで上げたブログで告白したところによれば、芸能活動禁止の高校に通っていたあやちゃんは、チームEの初日公演に強行出演したのがバレてしまい停学になって卒業式に出れなくなったどころか、大学推薦も取り消されてしまったそうです。いいですか、テレビやCM、雑誌などで人気者になったという話しならともかく、たかだか300人規模の劇場のステージに1回上がっただけですよ。それも高校卒業直前のほとんど春休みの時期。東京の高校には芸能コースを設けてあるところもあり、80年代に活躍していたあるアイドルは出席日数が全然足りていなかったけれど、春休みに1週間学校の掃除をして卒業させてもらったなどと笑い話として語ったことがあるほどです。それが2010年代になっても名古屋ほどの大都市でさえ、たった一度ステージに上っただけで停学、推薦取り消しとは。つまりは芸能活動、ひいては文化に対する地域社会の理解度は東京と地方ではまだまだ雲泥の差があるってことなんです。それでもと思います。芸能をその地域の文化として深く根付かせていくためにはまだまだ時間がかかるのかもしれませんが、それでもその突破口、ファーストラビットになるべき使命が48グループにあると僕は信じてやみません。夢もその才能もある娘が、学業と芸能どちらか一択ではなく、どちらも全力投球できるような環境を整えるのは僕たち大人の大きな役目であると強く思い直した1週間でした。」
いやーなかなか深い意見ですね。僕はこう思うんです。1年ちょっと前かな。秋元康さんと初めて対談したとき、秋元さんがAKB48グループというのは、将来的にはガールスカウトとか習い事みたいな感じで地域に定着していきたいと、ある種の学校みたいになっていってもいいんだという話をしていたんです。それって要は、社会からちゃんと認められるってことでもあるし、あのグループを卒業した子だったら安心だとか、そういった信頼というものを、テレビ業界とか芸能業界だけではなくて、全く関係のない業界からも得ていくってことだと思うんですよ。実際に、宝塚ってたしか今年で100年とかですよね。僕、関西暮らしが長かったんですけど、関西における宝塚ってそういう地位をちゃんと築いてるんです。まあ、もちろん関西だけではなくて全国区でそうだと思うんですけど。そういったものにAKB48グループも如何に近づいていくのかって問題はすごく大きいと思うんです。そのときに必要なのは、なんて言ったらいいのかな……ちゃんとメンバー個人がAKBとか48グループに参加するときに生活できることなんです。それってお金の問題だけではなくて、ちゃんと高校も大学も出られるとか、グループに入っていくときになにかの支援制度で、通信制の高校の単位を取るためのシステムがあるとか、そういったことなんです。
0か1かではなくて、ある程度コミットするとか、そういった選択肢は残しておいていいんじゃないかと思うんです。もちろん、マジじゃない人間は突破することができないというのは、僕はそのとおりだと思うんですよ。でも、ただ実際に中学生のメンバーとか、小学生のメンバーもいるわけですよね。この大組閣に関しても、さすがに義務教育メンバーとか、高校が決まったばかりの人間はなかなか引っ越せないとか、そういった事情があるわけじゃないですか。どこかでマジな勝負は絶対しなきゃいけなくて、0と1の中間の0.5とか0.7なんてヌルいこと言ってられるか! っていう瞬間は、どんな職業に就いていても、どんな人生を歩んでも絶対来ると思うんです。でも、自己決定できるまでに、いくつかの段階を踏ませるというのは、僕は別に芸能活動とかAKBに限らず重要で、そういったオプションを社会が用意しておくっていうのが、社会の豊かさじゃないかなと思うんです。そうですね…これはすごく複雑だな。0か1かの瞬間を選ばなきゃいけないタイミングって絶対くるってことも隠しちゃいけないと思うし、でも社会全体で豊かさとかリベラルさを考えると、0.5とか0.7のオプションっていうのを常に用意しておくっていうのがいい社会だなと思うんですけどね。
じゃあもう一通、こっちもシビアな話ですね。ラジオネームの赤色ライダーさんです。
「宇野さんの意見が聞きたくてメールしました。それはみるきーの熱愛報道の件です。僕は正直がっかりという気持ちより、またかという感じです。運営側の対応に不満を覚えます。」
うーん、なるほどねー。
「さっしーのようにスキャンダルがあったからこそ輝いたメンバーだっていますが、宇野さんは恋愛禁止条例違反に対する最近の運営の対応についてどのように感じていますか?」
僕は元々そんなにスキャンダルとか気にするタイプのファンではないんですけど、みるきーの話は非常に驚いたというか普通に文春を読んでというか、その前に小林さんのブログを読んだのかな、小林よしのりさんのブログを読んで知って非常に驚きました
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2014/03/21(金) 07:00 【号外】ニッポンの「働く」をめぐる言説を問いなおす――宇野常寛による書き下ろし「文化系のための脱サラ入門」再掲載 ☆ほぼ日刊惑星開発委員会・号外☆
2014/03/24(月) 07:16 【特別対談】高橋栄樹×宇野常寛 大林宣彦「So long ! The Movie」を語り尽くす ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.036 ☆