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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」10月13日放送全文書き起こし! ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.182 ☆
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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」10月13日放送全文書き起こし! ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.182 ☆

2014-10-20 07:00

    月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」
    10月13日放送全文書き起こし!
    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2014.10.20 vol.182

    大好評で放送がスタートした、宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。毎週月曜日は、前週分のオンエアの全文書き起こしをお届けします!

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    ▲前回放送はこちらでもお聴きいただけます!
     
    宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、評論家の宇野常寛です。いやー、やばいですね。外が。ここは、J-WAVEの入っている六本木ヒルズの33階です。33階の窓から見たら、嵐がビジュアル化されているんですよ。すごく強い風で雨粒が舞っていて、その様子が可視化されているんです。ゴォーッと音がしていて、ゲームのエフェクトみたいになっているんですよ。そんな状態で今日の放送をお届けしています。随時台風情報とかも交えながらになると思いますが、きっと帰れなくなっている人もいますよね。関東はどうなるか分からない感じなんですけど、ちょうど終電のころに台風がぶつかってしまった中部地方では、足止めを食らっている人がいると思います。ちょっと想像するのは、そういった人たちが偶然、ラジオを聴いてくれていないかなとか、そんな都合のよいことを考えてしまいました。ちょっと不謹慎ですけね。

    昔、『台風クラブ』なんて映画もありましたけど、台風が来るときって、シャレにならないような災害を引き起こす一方で、ちょっとしたワクワク感もあると思うんです。非日常がやってくる。学校が休みになるとか、職場が半休になるとか、そうした、運命的に生まれた空白の時間に何気なくラジオをつけて、「面白いじゃん」とか思ってもらえたら、ラジオ冥利に尽きるなあ、と思うんですよね。アンラッキーをラッキーに変える、そんな放送を今日は目指していきたいなと思っています。それでは、深夜の溜まり場J-WAVE「THE HANGOUT」月曜日、今夜もスタートです。

    ~♪

    宇野 改めましてこんばんは。月曜ナビゲーターの評論家・宇野常寛です。先週ですね、この番組が始まったわけなんですけれど、僕は思った以上にやれた気がするんですよ。最初はもう、FM局のレギュラーなんて僕に出来るんだろうかとかね。FMって、独特のDJっぽいしゃべりが世界に存在するじゃないですか。サラサラ流れていって、日本語なのに英語をしゃべってるような謎のイントネーションだったりとかしていて。そんなの僕は絶対できないよなーとか思って、でもさんざん悩んだあげく、ほぼ開き直って「うん、六本木ヒルズに来ようがJ-WAVEに来ようが、僕は僕だな」と思って、いつも通りの放送をやったんですけど、思った以上に回せた気がするんです。はい、メールもらってます。ありがとうございます。ラジオネームボットペトルさん。

    「宇野さんこんばんは。初回放送を聴いて、何だこの人は! と思い、びっくりしました。しゃべるスピードがとにかく早いんです」これ、僕気にしてるんですよね。すごく昔から早口で、直そう直そうと思って、おしゃべりしてお金もらうような仕事にまでなったのに直らない。でもね、意外と高評価なんですよ。メール続き読みますね。
    「なのに、不思議とスラスラと内容が頭に入ってきて、すごく面白い番組でした」僕もそう思います(笑)。
    「まさに、宇野さんが繰り返し言っていた、交通事故が起きたような衝撃でした。今夜の放送では、どんなことをしゃべるのか今から楽しみです。ちなみに、僕は三国志が好きなので、三国志トークも聴いてみたいです。これから毎週聴きます。それでは。」

    さっそくですよ。リスナーひとり捕まえましたよ。三国志トークもご期待ください。僕、先週も話しましたけどね、『三国志7』が大学で一番時間使ったことですし、小学校5、6年も三国志のことだけ考えて生きてましたね。横山光輝さんの漫画版『三国志』をちまちま買ってずっと集めていて、それをクラスで友達と回し読みとかしていて。三国志の武将を細かく覚えることに命をかけていた人間ですからね。今もうかなり忘れちゃっていますけど。

    ということでですね、いまのメールにあったようにこの番組は、夜更かし族のみなさんの溜まり場というのがコンセプトです。なので、単に聴き流してもらってもいいんですけど、ちょっとひっかかることとか、これを投げかけてみたいなと思うようなことがあったら、気軽にメールとかTwitterで投げちゃって下さい。僕はね、よっぽどプライベートに影響があるような質問以外は基本答えますよ。さすがに僕も私生活というものがあるんで、答えにくい質問というのは世界に存在するんですが、それ以外の質問はなるべく打ち返していきたいなというふうに思っています。なので、みなさんの積極的な番組参加を、大歓迎していく姿勢でいきたいなって考えております。Twitterハッシュタグは#hang813をつかってください。メールのほうは、この番組のホームページの右上のところに「MESSAGE TO STUDIO」っていうボタンがあるので、そこから送っちゃってください。そしてですね、この番組はYouTube Liveでスタジオの様子を同時生配信中です。これ、けっこう画期的ですよね。さすが21世紀って感じがします。おっ、今も映像に写ってますね、いま手振ってます。そしてですね、毎週月曜日は、番組が終わった後に、僕のやっているニコニコ生放送の「PLANETSチャンネル」から、延長戦をやります。番組内では語りきれなかったことや、読み切れなかったメールなどを素材に、さらにディープに語っていきます。延長戦のURLは、「THE HANGOUT」の番組ホームページにもリンクがありますので、そちらをご参照ください。

    それで、僕ね、思いついたんですよ。この番組が夜の1時に終わって、タクシーで帰りますよね。でも、そのタクシーが、こういった悪天候のときってつかまらないんですよ。東京都内でいうと、この前の2月の大雪のときとか大変でしたよね。なので、もしタクシーもつかまらないくらい荒れていたら、この延長戦ニコ生を夜通しでやってしまおうとかね、そんなことまで僕はいま考えています(笑)。僕、しゃべりたいこととか、皆さんに伝えたいことが、評論家なんで山のように持ってるんですよ。膨大にしゃべりたいことのリストって抱えて生きている人間なんで、たぶんネタは大丈夫です。なので、あとはみなさんの覚悟次第です。ラジオの前のあなたの覚悟次第で、朝までこの番組は延長することになるかもそれません(笑)。

    というわけで、宇野常寛がナビゲートしますJ-WAVE「THE HANGOUT」。天候次第では朝までのノンストップニコニコ生放送が行われることに僕の脳内で勝手になったわけなのですが、今夜の1曲目ではですね、そんな僕の決意とテンションを表現したいと思います。もうね、これぐらい強いテンションで、アゲアゲのテンションで、この台風の夜を乗り切りましょう。それでは聴いて下さい。今夜の1曲目はザ・コレクターズで、「ゴーゴー・キカイダー REBOOT2014」。

    ~♪

    宇野 はい、宇野常寛がナビゲーターとしてお届けしております、「THE HANGOUT」月曜日。今日の一曲目はザ・コレクターズで、「ゴーゴー・キカイダー REBOOT2014」でした。僕すごく特撮オタクなんで、キカイダーが復活するってめちゃめちゃ楽しみにしてたんですよね。で、本当に何ヶ月か前から、企画発表の段階から指折り数えて待っていたんですよ。で、映画館で見たんですけど、映画の方は「……うん」っていう感じだったんですけど(笑)、最後のね、ザ・コレクターズバージョンの「ゴーゴー・キカイダー」がもう感動的なぐらいかっこよくて、しかもそこで1972年のオリジナルのキカイダーの映像が流れるんですよ。もうそれだけで深夜のタクシー代往復プラス1800円のもとはとれたなっていうぐらい、僕はすごい目頭が熱くなって、またラジオをやったら絶対にかけようと思っていて、もう2回目でいきなりかけました(笑)。Twitterでもけっこう反応ありますね。これはですね、ラジオネームの大キリンさん。

    「あれま。『台風クラブ』つながりで、BARBEE BOYSをかけてほしい気持ちなのだ」

    あー。それね、僕一瞬頭よぎったんですよ。でもさすがにおじさんすぎるかなと思って。僕来月で36歳なんですけど、『台風クラブ』ってちょっと世代ではなくて、わりと教養として見ている、みたいな感じなんですよね。「相米慎二とかやっぱり観なきゃいけないのかな」とか思って観て、「ああなるほどなー」みたいなね。まさにさっき僕がしゃべった、台風っていうものがね、何かこう思春期の代わり映えしない学園生活を送ってる、しかもちょっと田舎のほうでね。それでちょっとモヤモヤしている少年少女の外側の世界、非日常的な外側への憧れというものを台風に象徴させたみたいな映画なんですけどね。これはTwitterネームのいりやまこさん。

    「休校になることを願い続けている高1です」

    気持ちはわかりますけどね。ただ、僕が高校生のころはまずそれはなかったですね。なぜかというと、僕は寮に入っていて、建物が学校と物理的に接続されていたんですよ。なので、自宅生が来れないぐらいのよっぽどすごい災害だったらともかく、ほぼ授業やってましたね。3分の2ぐらいは寮生なんで、休校はほぼなかった記憶がありますね。なかなか残酷ですよ。もう、ほぼ学校の中に住んでいるようなものですからね。非日常的な出口なんて物理的に存在しないっていう、そういう世界ですね(笑)。これはですね、ラジオネームのまことJBOYさん。

    「宇野さん。今日はAKB48の握手会でしたが、宇野さんはこともあろうに、今日の握手券を捨ててしまったそうですね。確かに、今日の握手会は岩手の事件の影響で6月1日分が今日に振替されたものでしたが、捨ててしまうとは。マジレスすると、既に3ヶ月ほど前に今日の変更は公表されていましたよ。宇野さんらしからぬ、脇の甘さが私は逆に好きです」

    僕ね、今日握手会があるっていうことも完璧に忘れていて。で、この前部屋の掃除したときに、もうこれはいらないなと思って握手券を捨てちゃっていたんですよ。振替があるってこともすっかり忘れていて。で、今日は天気も悪いことがわかっていたし、夜にラジオもあるので、家で仕事してたんです。連休最後の日なんですけどね。で、ラジオの構成とか選曲とかを考えながら、カタカタとパソコンの前に向かっていて、Twitterとかふと見るじゃないですか。そうすると、僕のオタク仲間たちが「何々ちゃんの握手はここがよかった」とか、「こんな話をした」とか。個別握手会のときって、メンバーは基本私服なんですけど、「今日の何々ちゃんのコーデがよかった」みたいなことをみんな書いていて、「ふーん、楽しそうでいいよね」みたいな。「早く台風とか来くればいいのになー」とか、ぶっちゃけそんなことを思っていましたね。まあでも、いいんじゃないですかね。結局、台風が来たのは夜中で、握手会はつつがなく終わってみなさん帰っていったわけですよ。すぐ風で止まることで有名な京葉線も無事動いてね。で、これはある意味、僕が人柱になったとみなさんは考えてください。僕の尊い犠牲によって、みなさんの今日一日の幸福な握手は保証されたわけです。もうね、みなさんの笑顔があれば僕は本望です。

    はい、ということで、ひきつづきみなさんのメールおよびTwitterのツッコミ、超絶お待ちしております。ハッシュタグは#hang813です。番組ホームページから、メッセージのほうも超絶お待ちしております。そしてですね、この後11時55分からは南沢奈央ちゃんのNIPPON SEKIJUJISHA "GAKUKEN" THE REASON WHY というコーナーがあります。そしてですね、その後はJ-WAVE「THE HANGOUT」の各曜日のナビゲーターが毎週共通のテーマや旬のトピックを語る、シェア「ジャ」ミッションというコーナーがあります。……この、シェア「ザ」ミッションというコーナー、これを少し考えてほしいんですよ。僕はね、ガラスの向こうの日浦プロデューサーに強く言いたい。この番組は、いわゆるプロのDJがナビゲーターを務め「ない」というコンセプトの番組ですよね。なのに、なんでこんな高いハードルを要求するのか僕には全くわからないです(笑)。シェア・ザ・ミッションとか言わないで、問題をみんなで共有しようコーナーとかでいいじゃないですか。そこはストレートにいきましょうよ。だってここで僕が噛んでしまって、この後の放送でずっとつっかえ続けたら、放送事故とかにつながりますよ。僕ね、こういうことは意外と大事だと思いますね(笑)。えーと、今日のシェア・ザ・ミッション、問題をみんなで共有しようコーナーはけっこう旬の話題を用意します。まさにこのタイミングだからこそっていう話題をね、用意してますんで楽しみにお待ちください。そしてですね、皆さんお待ちかねのアナーキー・ミュージックシェアのコーナーでは、J-WAVEの他の番組ではまずかからないであろうアニメソングやアイドルソング、あるいは特撮ソングね。映画とかドラマの主題歌とか、サントラなんかもいいですね。そういったものを、リスナーのみなさんからガンガン募集しちゃいます。東京の深夜に轟く、コアな選曲のほうをお待ちしております。

    はい、ということで評論家・宇野常寛がこの後深夜1時まで生放送でお届けします。深夜の溜まり場「THE HANGOUT」ここでいったんお知らせです。

    ~♪

    宇野 はい、評論家の宇野常寛がお届けしております、J-WAVE深夜の溜まり場「THE HANGOUT」六本木ヒルズ33階J-WAVEのBスタジオから生放送中です。YouTube Liveもやってますよ。じゃあメールいきますかね。うわ、いきなりヘビーなの来ましたね(笑)。これはラジオネーム、メロンパン好きなクルミ餅さんです。

    「宇野さん、いまニュースで話題になっているシリアでの戦闘に学生が参加するということを宇野さんはどう思われますか」

    どう思われますかもなにも、学生が戦争に参加するとか、いわゆるチャイルド・ソルジャーみたいなものっていうのは今に始まった話でもなくて、世界にはずっとあることですよね 
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