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月曜ナビゲーター・宇野常寛
J-WAVE「THE HANGOUT」
4月27日放送書き起こし!
☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
2015.5.4 vol.316

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大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。ほぼ惑月曜日は、前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします!

 
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■オープニングトーク
 
宇野 時刻は午後11時30分を回りました。こんばんは、評論家の宇野常寛です。今日は冒頭から、全国のアイドルファンのみなさんに悲しいお知らせがあります。私、宇野常寛は断言します。「レス」とは、妄想です。すべてのレスは、脳内の幻想に過ぎません。そもそもレスとは何か? 専門用語なので解説した方がいいかもしれませんね。レスとは、ステージ上のアイドルが、パフォーマンス中に客席にいる僕らに目線や指差しをくれることなんですよ。僕らオタクは、例えば「超絶かわいい、ゆいちゃん!」とかって歌の隙間に叫ぶんですけれど、その瞬間にアイドル側からビシッと目線をくれたりとか指差しをくれたりすることがあるんですよ。その瞬間を僕らはレスと呼んでいるんですね。僕らの「コール」に対して「レスポンス」があるという意味です。これ、アイドルファンにとってはいちばん気持が高まる瞬間なんですよね。もちろん、ステージ上のアイドルと目が合ったかどうかなんて、確かめることはできないです。それでも僕たちファンは、憧れのアイドルと自分が「一瞬だけでも時間を共有した」と信じるわけですよ。だからこそ、レスというのは、一種の宗教的な恍惚感を得られる瞬間なんですよね。ただ、残念なことに先週、僕はそれが完全に幻想であることを思い知りました。

僕は先週、新宿のバルト9というシネコンで行われたAKB48の新曲『僕たちは戦わない』という曲のミュージックビデオの完成披露会に行ってきたんですよ。監督は、実写版『るろうに剣心』の大友啓史さん。この人は元NHKのディレクターで、『龍馬伝』とか『ハゲタカ』を撮った人ですね。僕もNHK時代から面識がある人なんです。僕は彼のファンで、僕の雑誌で取材とかしたこともあるんですけれど、「大友監督だし、行こうかな」と思って急遽開かれたそのイベントに行ました。そしたらすごく良かったんですよ。『僕たちは戦わない』というタイトルがよく示しているんですけれど、歌詞の内容は、明らかにテロとその報復戦争、もっというと現在の中東の状況とかを風刺したものでした。ミュージックビデオもその歌詞のコンセプトと連動していたんです。
 

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