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『ドラがたり――10年代ドラえもん論』
(稲田豊史)
第6回 ふたりのファム・ファタール 後編
【毎月第1水曜配信】
☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
2016.1.6 vol.488

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本日は稲田豊史さんの連載『ドラがたり』をお届けします。2回にわたってお届けしている「しずか・ジャイ子」編ですが、今回は篠原ともえ・光浦靖子・前田敦子という「ジャイ子系女子」の系譜を辿りつつ、「なぜしずかは出木杉ではなくのび太を選んだのか」というドラえもんシリーズ全体を貫く謎について考察します。


▼執筆者プロフィール
稲田豊史(いなだ・とよし)
編集者/ライター。キネマ旬報社でDVD業界誌編集長、書籍編集者を経て2013年にフリーランス。『セーラームーン世代の社会論』(単著)、『ヤンキーマンガガイドブック』(企画・編集)、『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』(構成/原田曜平・著)、評論誌『PLANETS』『あまちゃんメモリーズ』(共同編集)。その他の編集担当書籍は、『団地団~ベランダから見渡す映画論~』(大山顕、佐藤大、速水健朗・著)、『成熟という檻「魔法少女まどか☆マギカ」論』(山川賢一・著)、『全方位型お笑いマガジン「コメ旬」』など。「サイゾー」「アニメビジエンス」などで執筆中。

PLANETSメルマガで連載中の『ドラがたり――10年代ドラえもん論』配信記事一覧はこちらのリンクから。


●サブカル女子のプロトタイプ:ジャイ子系女子
 
 前回【第5回】は、『ドラえもん』の作中で唯一「セクシャリティ」を託されたしずかと、唯一「成長」を託されたジャイ子が、作中でどのように描かれていたかを例証した。

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