多くの人が知らないかもしれないが、自分は実は作家です。
 
 もしかすると、アリエナイ理科ノ大事典シリーズが出ていることを知っているという人もいるかもしれません。数年前にアリエナクナイ科学ノ教科書という本で、SF系大賞の1つである星雲賞をとったことがニュースにもなったりはしたので、ひょっとしたら知ってるという人もいるかもしれません。
 漫画原作は、現在「科学は〜」で、角川でやっておりますが、実はそれ以前にもかなりいろいろな作品を作っていたりしますが、大半はコミック化などもされず、漫画に関しては単話、単発で終わっているものばかりで、単行本というものは出したことがありませんでした。

 コミック版「科学は〜」は、なんだかんだで1巻あたり数万部という安定した部数になっており、お陰様で楽しくシナリオ製作をさせて頂いてます。先日10巻で完結したあとも、続科学〜と、まだまだ続けさせてもらっているのはご存じのかたも多いかも知れません。

 自分の草稿は編集者と漫画家の先生しか読まないものなので、世間に出ることはありません。
 というか、漫画原作という仕事は、編集者と漫画家以外読まないものを作るという、なかなか変な仕事です。

 ちなみに漫画出版業界では、ネームまで完成させている場合のみ、漫画原作を名乗ることができ、それ以外は脚本、原案、協力、と、作品への貢献度によってランクが分かれていますが、忠実にそれを守っているのは集英社だけかな・・・という感じはあります。

 自分は集英社の範疇でいうところの、ト書き(状況を説明する文面)を入れ、情景とセリフ、キャラが何をして、どうなるということを記した脚本を書き、それをもとに出来上がったネームを、場合によってはかなり前後入れ替えなどをして(もちろん漫画の先生の協力があって)、形になるというものです。

 なんでまぁ、厳密には漫画原作ではなく漫画脚本家を仕事としてやらせてもらっているという感じになります。

 科学〜! 漫画は、グルッペンの旦那や編集氏などと予め話し合って、大枠、出るキャラなどが決まったら、その枠組みの中で自分が こんなんどうでしょう? みたいに提案するという感じの流れで作られています。

 さて、そんな一応作家の自分ですが、最近ちょっと、暇な時間をみつけては小説を書いております。

 twitterなどにちょいちょい載せておりましたが、その解説とバックグラウンドを今回お話させていただければばばばば。

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