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山田玲司のヤングサンデー 第123号 2017/2/20
「面白いやつ」の正体とは?
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「盛り上がる話」ってのがある。
飲み会でもお茶会でも、打ち合わせの合間の雑談でも、そういう「盛り上がる話」があると、そこにいた人はみんな何となく「今日は楽しかった」という気分になる。そういう話。
でも、みんながみんな「話のプロ」なわけじゃないから、いつでも誰でもそんな「面白い話」ができるとは限らない。
人数だけは集まっているのに、何となく普通に芸能人の話で終わったり、その場で1番パワーのある人が話す、買い物がどうとか、上司がムカつくとか、イケメン見た、みたいな話に付き合わされて、みんな内心「うんざり」してたりね。
僕はそんな、なんとなく盛り上がらない場が昔から耐えられない人間でした。
せっかく集まったんだから、みんなが楽しい気分になれる話題で盛り上がりたいわけです。
今でこそ僕の周りには「面白い人」で溢れているので、自分が頑張らなくてもいいんだけど、学生の頃はとにかく「面倒な自意識」を抱えた「漫画とアニメのオタク達」が中心の漫研なんかにいたので、何かと「イライラ」しておりました。
そうです。先輩も含めて、とにかく雰囲気が暗いし、みんなが自分の殻に閉じているんです。
おまけに、せっかく盛り上がりそうになってる話題を「それ知ってる」みたいなつまんない突っ込みで消火したりするヤツもいたりしてね。
そこで(18歳の)僕は何とかその場を盛り上げようと、自分の失敗話で盛り上げていくことにしました。
その時、特に盛り上がったのが、自分の「恋愛話」でした。
彼女がいたら「良い事ばかり」とは限りません。恋愛という「ギリギリの駆け引き」なんかをしていると、本当に多くの「かっこ悪い出来事」が起こるわけです。
そんな恋愛の時に体験した「自分のかっこ悪い体験談」ほど、みんなにバカみたいに受けるのです。
そんなこんなで、必死に恋愛自爆話を漫研でしていたら、その中にいた漫画家の先輩に「山田は恋愛話が面白いからそういうの描いたほうがいいよ」と言ってもらって、恋愛バカ話から始まる「Bバージン」を描くことになったわけです。
〜人の不幸は蜜の味理論〜
今思うと、僕の恋愛話が盛り上がったのには理由があって、その話が「自慢」ではなく基本的に「自爆」だったからだと思うのです。
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