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山田玲司のヤングサンデー 第232号 2019/4/1
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いやー・・


「平成総括クロニクル」

喉の調子が回復してなくて、聞きづらくて申し訳ありませんでした。


でも、今回のクロニクルはかなりの時間をかけてまとめたもので、本当に新書1,2冊分くらいの内容だったと思います。


何だかんだ「平成とは」みたいな番組を見てきたけど、本当に肝心な事は語られないしね。

「解決に動かなければならない問題」があっても、数年後には必ず「なかった事」にしてしまう国民性が、結果的にこの国を絶望の国にしてしまった流れを言わないと・・・・・なんて思って、熱も入ったわけです。


ご機嫌マナーで生きてはいても、偏りすぎた報道に日々苛立ってますからね、僕も。


ワーキングプアや過労死が減らない時代に政府は「消費税」を上げるわけですよ。

1人のミュージシャンのドラッグの話と比べてどちらを報道するべきか?議論するべきか?

「政府のデータが改ざんされる事」の方が何万倍も国民を不幸にするでしょ。


後輩たちは恐ろしいほどの安い給料で死ぬほど働いてる。

真面目に働いている人達がみんな死にそうになってる。


そんな中、バブル世代のタレントがわかってないこと言ってふんぞり返っているのを見るとね、

「バブル世代より上は出ていって欲しい」という若者の気持ちもよくわかる。


今回のクロニクルは、「何も解決しようとしなかった者たち」への怒りの告発でもあったわけです。



とはいえ・・・


今回のクロニクルで2007年のキーワードは、ちょっと悩みました。


それは「さらば繁殖の始まり」というキーワードです。


歴史的に捉えると、深刻化した環境問題と男女の意識の分離がピークに達して、人間は安易に「子供を産めなくなる時代」の始まりを示しているのですが。


この問題。「自分の子供を持つことにはこだわらない」という人はまだしも、「子供が欲しい」と思っている人達にとっては笑える話ではありません。


前の世代がやりたい放題やったせいで「次の世代が子供を産めない」という事ですから、この問題は深刻です。


そんな事を考えていたら、しみちゃんの新コーナーにこんな相談を頂きました。

あの短いコーナーでは対応できないので、ここでお答えしたいと思います。






【相談】



はじめまして。いつも楽しく視聴させていただいています。


重めの相談で、恋愛相談ともいえないのですが悩んでいるのでメールを送らせていただきました。


私は現在34歳で漫画家をやっています。

単行本も数冊出ていますが、まだ世に名前が知られていません。


私は結婚をしているのですが、子供はいません。


年齢的にそろそろ出産をしなくてはならないとわかっているのですが、

現在、企画がやっと通り新連載の準備をしているところで、正直漫画に打ち込みたいと思っています。


夫は子供を欲しがっていますが、私はいなくても一生漫画を描いていられたら幸せなのになと思ってしまっています。


夫婦で検査をしたところ、お互いに子供ができにくい体質ということもわかり、私は不妊治療をするくらいならばいらないと思ってしまうのですが、夫は子供のいない人生は現状では考えられないようです。


私が沢山稼げていれば夫に子育てに専念してもらうという選択肢もあるのですが、残念ながら売れていないため夫の稼いでくれたお金にかなり助けられている現状です。


子育ての大変さが耳に入ってくる中で、やりたいことを我慢して子育てする覚悟が私にはないのだと思います。


私はどうすればよいでしょうか。