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山田玲司のヤングサンデー 第241号 2019/6/3

10億のデート

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「10億円あったらどんなデートをする?」

少し前の放送の後にDr.マクガイヤーと恋愛について話してて、そんな話になった。


今年のトークイベントで何をやろうかと色々話し合ってて、理想のデートの話になったから、Dr.にこんな質問をぶつけてみたくなったのだ。


Dr.は「えええー、どうするだろうーーー」と悩み始め、さっきまであれだけ饒舌だった「トランスフォーマー話」の時とは別人みたいに静かになってしまった。


考えてみればこんな質問、日常生活ではされない。

ほとんどの人が一生こんな質問されないし、こんな事マトモに考えたりしないだろう。



とはいえ、僕は自分でしたこの質問が面白くて、色々な人に聞いてしまった。



【デートの時代】

今はもうバカにされるか、歴史の話でも聞くみたいな反応されるけど、僕の若い頃は「デートの時代」だった。

雑誌しか情報源がない時代、僕の世代の男達はバブルに浮かれた情報誌で、デートスポットやら、エスコートの作法やら、カクテルの名前から、夜の作法まで必死に勉強してたのだ。


(この辺は僕の「Bバージン」に沢山描いてある)


ところがバブルは遥か昔となり、若者達の「尻子玉」は過酷な競争社会と空気読み戦争で弱りきってしまった。


女の人の多くはまだ「楽しいデート」に憧れを持っているようだけど、とにかく男達がメンタル的にも経済的にも余力がない。


そこにネットの雑な記事とか読んじゃったりして「できる男はこれくらいのデートはする」みたいな適当な記事にムカついたりして。


ろくに女の子の話を聞いてもいないのに「女子めんどくせー」とかね。

繊細なハートを守るために「ミソジニー」キメたりね。


「どうせ金ないし」という理由での試合放棄は、10億あったらできない。


そしてこのデートに関する問いは、思いがけない結論をもたらした。




【何に勝つか?】


少し前に、平凡な女子大生が超イケメンの大富豪と付き合う(性の下僕みたいなやつになる)小説(映画)が大ヒットした。


その「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」は冗談みたいな映画だったけど、そこに出てくるイケメン大富豪のデートはある種の女の子の夢だと思う。

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ウッディアレンの「それでも恋するバルセロナ」に出てくる、苦悩する画家の鮮やかな誘い方とデートメニュー(両方とも男は自家用機を操縦するw)もロマンチックで女の子の夢のデートに見える。(その後は修羅場だけど)

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そういう映画に出てくる「金持ちのデート」にはテンプレがあって、凄いホテルや、無人島や、船や飛行機や馬とかだ。


それは「ちょっとした非日常」の過剰演出で、お金をかけなくても可能な要素はある。

金持ちに負けるわけにはいかない。


デートは2人でする「ささやかな冒険」で、案外それだけで喜んでくれる女の子はいると思う。

「フィフティ・シェイズ」や「バルセロナ」を超えるデートアイデアが想像できるか?


デートとはそんな戦いなのかもしれない・・・


なんてバカな事を考えつつ、色々な人に「10億円あったらどんなデートする?」を聞いていたら「凄い答え」を出した友人がいた。