フワフワしてんじゃねーーーーーー!!
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懐かしい声が脳内に響く…………
ここ最近とくに…
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時は平成5年。
当時その地域では偏差値最底辺といわれた高校の空手部道場に怒号が響きわたった。
怒号の矛先は僕に向けて……
当時の僕は空手部にいた。
時は格闘技ブーム全盛期。
敬愛する空手家かかと落としのカリスマことアンディフグの影響もあり、ベストキッドシリーズの影響もあり、ジャッキーチェン、ブルースリー、漫画「拳児」の影響もあって……
もしこの高校へ入学することになったなら空手部に入ろうと決めていた。
ヤンキーの巣窟とはつゆ知らず……
怒号の主であるN先輩はこの極悪高校の空手部黄金期の出身で、その安定の強さからスポーツ推薦で空手の強い大学へ推薦入学し、大学が夏休みに入ると高校から依頼されて、我々の指導に来るという…なんとも激アツなパイセン。
(師範が教頭先生へ出世し、全然練習を見れなくなったから)
練習をサボりたい我々にとっては厄介な先輩なのである。
(ちなみに僕も別の大学の空手部からオファーいただきました テヘ )
前置きが長くなりましたが、冒頭の
『フワフワしてんじゃねーーーーーー‼️』
これは僕が組手の試合の際、軽快なステップワークをすることにN先輩が注意をしたことです。
当時僕は敬愛する空手家アンディフグのような華麗なステップワークをしながら戦うスタイルに憧れてました。
伝説のボクサーモハメドアリのように蝶のように舞、鉢のように刺す相手を翻弄する華麗なスタイル。
が!!!!
N先輩はこれを断固否定!!
N先輩の教え、それは…
①どしっと構えて、
②常に息を吐き、
③相手の動きをよく見ろ!!
そして得意のカウンターをとれ!というアドバイスでした。
カッコつけたい時期の僕にはなんともまぁ…華がないスタイルだし、落ち着きがなく多動症ぎみの僕にはじっとしてるこのスタイルがほんとに苦しいのでした。
当時はN先輩の言うことの意味を考えるより、そのスタイルがカッコいいか?悪いか?が自分の中のやる、やらないの基準でした。
結局N先輩がいる練習の時だけ、怖いからしぶしぶ先輩の提案するスタイルにして、いないときには自分のスタイルにもどしてました。
試合にN先輩がいる時はまぁえらいこっちゃで、リズムが狂う狂う……
ひどい試合結果だったり…なんだり…ラジバン………
そんな波乱万丈なハイスクールクラブライフをすごしてました。
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今では記憶の中のN先輩の顔は陽炎のようにぼんやりとしてしまっているけど、声だけはなぜか今でも脳内にクリアに響いています。
先日のヤンサンで僕がプレゼンした遺書作品。
『バガボンド』の【心に居候する他人(達人)】
みたいな感じです。
まさにこんな具合でN先輩の声があるときによく響いてくるのです…………
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前置きが随分と長くなりましたが、ここからが今回のブロマガの本題です。
前回のブロマガでは目力の鬼ラーメン店店主佐野実さんをご紹介しました。
今回は目力ではなく、『みる』ということについて思うことをつらつらと述べてゆきます。
最近の僕のテーマ、それは…
『全体をみること』
これはただ視線を投げるということではありません。 そんなのは誰でもできます。
僕が重視してるのは、
『全体をみること』=『全体を感じること』
です。
わかりやすい例として、【僕の】美容師の仕事で説明していきます。
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いつも番組楽しく拝見しています。
仕事の極意スペシャル、しみちゃんの経験と肉体の鍛練の上からにじみ出ている視点なのがとても興味深かったです。
…つまり、N先輩は、しみちゃんにとっての沢庵和尚さんだった…!?!(違う)
そして個人的なことなのですが、いつも髪を切りに行くときにサロンの美容師さんが超絶ニガテと言いますか、勝手にコンプレックスを抱いて「ああぁこわい怖いオシャレやオシャレピーポーや…!そして今日も伝わらない伝えられない…!!」と毎回しんどい思いをしていたので、
逆に美容師さん側の視点を知れて「こんな風に考えてくれてる美容師さんもいるんだなあ」とすごくホッとしました。
次に髪を切りに行く際の心の垣根が少し低くなった気がします。
ありがとうございます。