ナルシズムが足りない
もう嫌だ。
「ネガティブな発言は人生を暗くする」ってわかっているのに嘆く俺。
ふてくされてソファーに逃げる俺。
そのまま寝落ちして更に凹む俺。
何が嫌?
「自分」が嫌。
この話はもう何度もメルマガで書いてるけど、これが山田玲司なのだから仕方ない。
日々「自分最高」と「自分最低」の間にいるのが自分なのだ。
相も変わらず「自意識問題」なんだけど、こういう事に悩んでる人も多いので今週はこの話を書きます。
【ディスカバリーレイジチャンネル】
前回のヤンサンで宣言した通り、僕は今「自分1人で語る新しい枠」ディスカバリーレイジチャンネルの開始に向けて、連日動画を作っている。
何でそんな事を始めたかと言えば、ヤンサンでやりたい事の総量が多すぎて、本放送では語りきれないネタがありすぎるのと、ヤンサンには「 山田玲司の解説や講義」が目的で観に来てくれてる「ありがたいファミリー」がいるからだ。
僕はヤンサンのメンバーとの賑やかな感じが大好きだし、ゲスト回やファミリー参加企画も大好きだ。これは止められないのだ。なんなら「ゲーム実況」もやっていたいのだ。
でもね。
「山田玲司よ、お前の話が聞きたいんだよ」と言ってくれたりするんですよ。
ありがたいじゃないですか。期待に応えたいじゃないですか。
バラエティに出てるタレントさんが深夜ラジオで見せる「面白さ」ってあるもんね。
講義にしても、流行りの「難しい話をわかりやすく解説」ってのには自信あるし、本放送でやりにくい時事問題、環境問題もやれる。
僕の個人的な話やら漫画業界の裏話やら絶望に効くクスリの裏話なんかもできる。
ほらね。
もう「やらない理由」がない。
僕の前には数年前から「山田玲司ソロライブ待ち」の行列ができているのだ。
言い過ぎ?
いや、ゴルパンのみんなも言ってたし、そういうコメントは何度ももらってる。
そういう人もいるのだ。
なのに漫画が忙しいのを理由に僕は「ソロチャンネル」を先送りにして逃げていたのだ。
【負けられねえ】
「もういい、やる!」と覚悟を決めたきっかけの1つは、ヤンサン主題歌「ダーリン」を歌ってる、ご存知「サブカル糞女fugu.」ちゃんだと思う。
ある日彼女から「グッズ用に私を描いてください!」というDMをもらったのだ。
少し前には、同じヤンサン主題歌のGALAXIEDEADもDMで「アルバムジャケ描いてください!」って言ってきた。
彼らは断られるのを承知で(そういう事は普通にある)それでも頼んでくる。
くっそー・・こいつらかっこいいじゃねえか・・
そう言えばヤンサン音楽部のダディも石川君も平然と俺をバンドで歌えって言ってくるし、音楽部の連中はなんか軽やかでいい・・
ちなみに僕はフグちゃんのバンドの曲は好きで聴いていたけど、去年から彼女は単独でYouTubeも始めたらしい。
「どんな感じのやってるんだろう」と観てみたら、とにかく明るい。
バイクで出掛ける動画がメインなんだけど、なんか「学校さぼって海に行っちゃう」みたいな明るさが溢れてる。
1人で泥酔しながら動画編集してるのもある。
そんな自分を突っ込みながら、そんな自分が好きな感じが伝わってくる。
「自分は自分が好き!」ってのはさ、なんかすごくいい。
本人は「承認欲求持て余して大変!」とか言ってるけど、自分が自分を認めてるのは伝わってくる。
ああ、もう負けてられねえ!
と、ついに「ソロチャンネル」開始を決めたのだ。
だが・・
何だろう、このモニターに映る自分、間抜けな声、ふらつく論旨。
すべてが「なんかダサい」
散々「見た目主義」を否定してたくせに、そもそも自分の見た目が好きになれない。
いったい何年思春期やってんだ俺は。
わかっているけど画面の中の自分が正視に耐えない。
そんなだから自分の放送は観なかったし、テレビに出た時の映像も観てないのだ。
これはタモリさんも同じらしい。みうらじゅん氏も宇多丸氏も「サングラス派」の人達はみんなそうだと思う。
客観的に自分を見てしまうと、自分にダメ出しして何もできなくなる症候群なのだ。
漫画なら直せるけど、自分は直せない。整形文化圏もメイク文化圏もおしゃれアイテム文化圏も性に合わない。
ああ、めんどくさい。
【今さらか】
そんなわけで、何度も同じ動画を撮っては凹んでいたんだけど、そんな間抜けな自分の語りを編集してて気がついた。