ヤンサンとオリンピック
【ヤンサンと政治】
僕が 山田玲司のヤングサンデーを始めたのは2014年の秋だった。
民主党が政権を失って2年目。
それからずっと僕が知る限り「史上最悪の政治」が続いている。
「この法案が可決されたら地獄が来る」と思うような法案がいくつもあり、抵抗虚しく次々とそんな法案が可決されていく。
安定過半数の議席を与える危険性は理解していたものの、背筋が凍る毎日だ。
かつては政権が吹き飛ぶようなスキャンダラスなニュースが何事もなかったようにスルーされていく。
おまけに都合の悪い情報は隠蔽、破棄されているという。
その結果、国民に何が起こるかと言えば「貧困化」「重税化」「健康被害」「倒産」「自殺」みたいな「おなじみの惨劇」だ。
この何年かで僕の友人も何人か自殺している。
この国では添加物も農薬も電磁波も放射能も曖昧なまま野放しにされていると多くのNGOが言っている。
そこにコロナが入ってきて、ろくな検査もしないまま「安心安全」とか言っている人達がいる。
地元にはコロナで死んだ医者もいるし、コロナ感染の後遺症に苦しんでいる友人もいる。
そんな現実の中で「ご機嫌放送」を続ける。
ヤンサンとは僕にとって「そういう戦い」だった。
【民主党政権時代に感じた事】
「悪夢の民主党政権時代」というワードをよく見るが、僕の印象はそんなに単純なものではなかった。
「小泉政治改革」とかいうものがどうやら自民党とその仲間(+海外企業等)を守るための茶番だったのではないか?
みたいな空気の中、国民に「自民党以外ならいい」という機運が盛り上がっての「民主党政権」の始まりだったと思う。
その時1番印象的だったのは「企業や組織の混乱」だった。
「これからは誰にお願いすればいいのか」というセリフをよく耳にした。
「政府に仕事をもらう」「補助金をもらう」
いつもは自民党の「あの先生」にお願いしていたのだけど、これからは誰にお願いしたらいいのか?
そういう混乱だった。
要するに「勝ち馬に乗り続ける」のがこの国で生き残る方法なのだ・・・と今更ながら思い知らされた。
例えば「体に悪い成分」が入った清涼飲料水を売っている企業でも、政府が認可していればその商品は市場に出回るし、販売元は利益を得られるのだ。
そういう危険を避けるための倫理規定や科学規定なんかも行政側が「データ改ざん」や「計測しない」や「計算方法を変える」とかすればどうにでもなる。
消費者・世の中・生産者の3つが揃って幸せになる「3方良し」というのが商売の理想だと先代は言っていたけど「勝ち馬に賄賂」という商売は企業と政治家だけが幸せになる仕組みだ。
「どの先生に賄賂を?」という混乱が政権交代で見えた「この国の病」だった。
【オリンピックがもたらす経済危機】
オリンピック誘致の時期も憂鬱だった。
「リスクは国民、利益は政府と関連企業」それがオリンピックビジネスだと言う事は多くの人が指摘していた。