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山田玲司のヤングサンデー 第52号 2015/9/28

それは「愛」か?単なる「性欲」か?

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先週の1周年記念の観覧回は朝まで続きました。
放送も3時間位になってしまいましたけど、とにかく番組を愛してくれている人たちの打ち上げは最高でした。

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驚いたことに、来てくれた人の8割が20代の男の子で、どいつもこいつも知的で「見た目もいい」のに「考えすぎてて彼女がいない」ときた。「いったいこれは何なんだ?」と思ったけど、そういえばかつての自分もそんな若者でした。
良すぎるほどではなけど「そこそこの見た目」で「そこそこの問題意識」を抱えて、「本当のこと」を知りたがっていたわけです。

きっと今回来てくれた人の多くが、みんなと合わせつつ「本当はみんなバカばっかりだ」と思っているんじゃないか、なんて思う。
僕もそうだったから気持ちはわかるのです。

「大人は嘘ばっかりだし、同級生は何も考えてない」なんて思っている人が僕の話を聞いてくれてるなら、それは本当に最高だ。そして、バカみたいな話をしながらも、大事な所は裏切れないと思う。

それは、若さと見た目の良さを無駄遣いしつつも「本当のこと」を探して苦しんでいた「あの日の自分」を裏切る事になるからだ。

沢山の大怪我と復活を繰り返してきたおかげで、今の僕はそこそこの余裕みたいなものができたけど、本質的にはまだ「真実と格闘しながらのたうちまわっている状態」
悟ったような事を言いつつ、本当は相変わらず悟れないまま「僕は本当にこれでいいのか?」なんて悩んでいます。


あの日の夜、1人の若い男が言いました。
「自分は女を好きになる自信がないんです。自分がその人を好きになったとしても、その気持ちが本当の気持ちなのか?嘘なんじゃないか?とか、疑ってしまうんです」と。

それだけでも涙が出てきそうなくらいに美しい発言なのに、更に別の若い男の子がこう言ったのです。
「その気持が愛なのか、ただの性欲なのか?わかりませんよね」

つまり、彼は「ある女の子」を「好きだ」と思った時、その気持は「彼女という人間」が好きなのではなく、「彼女の見た目」主に「性的魅力」に好意を持っただけなんじゃないか?と言うのです。