ロバート・ソロー。ノーベル経済学者。

ソロー・モデルはシンプルな数理で経済成長を表現するもので、
かつ説明力がそれなりに強いモデル。
学部時代にすごく感動した思い出があります。

そんな経済成長論の大家ソローが1970年代に、米国のIT投資と経済成長の数値を観察して述べたのが「IT投資と生産性の改善は一致しないどころか逆の効果をもたらしている」ということ。この傾向は現在でも見られ、なぜそうなるのかは論争が続いています。

米国では、生産性パラドックスと呼ばれます。日本ではソロー人気からなのかな?印象的であるゆえにソローのパラドックスという言葉が使われます。ただ、私自身はといえば「なぜそうなるのか論理が見えていない」わけですから、パラドックス=論理的矛盾、逆説という言葉は適切な用語ではないように思います。シュレディンガーの猫とかアキレスと亀みたいな論理学上の誤謬とはだいぶ違うような。

ともあれ、IT投資が社