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Unknown unknowns
Unknown unknowns
知らないということを、知られていない事項のこと。
古くは1950年代に心理学者が提唱している概念だそうだけど、この言葉が有名になったのは今から20年前、同時多発テロ発生時のアメリカ国務長官ラムズフェルドの発言によって。
Reports that say something hasn't happened are always interesting to me, because as we know, there are known knowns; there are things we know we know. We also know there are known unknowns; that is to say we know there are some things we do not know. But there are also unknow -
成功している大企業の経営者が言うことは(良くも悪くも)基本同じである。
経営研究所さんが発行されておられるマネジメント・トレンドを拝読した。
決して批判では無くてですね、JRとかANAとかの大企業のトップ経営者さんが、こうした書で語ることというのは、基本ありきたりなんです。
下手なことも言えないし。
そして、万人を抱える組織のトップとなれば、社会に責任をとか、従業員に還元をとか、現場が大切とか、組織をただしく動かすためのロジックはどうしても収斂してくる。
私が同じ立場だったとして、同じことを思い、同じことを言うだろうと思います。
なので、トップとして人材不足であるとかそんなことは決してなくて。むしろ、やるべきことをきちんとやっているから、当たり前の言葉になるし、そして、JRとかANAとかは上手くいっているのだろうと思います。
私が言いたいのは、【万人のトップの言葉から、一般のビジネスパーソンが学べることはあまりない】ということです。凝った戦略も必要なければ、知的な鋭さが求 -
アクセラレーターは資金調達に明確な関連がある。
日本経営学会誌、山口太郎さんたちの研究チームによるアクセラレーターの効果検証。
山口太郎・岩田健吾・椙山泰生(2024)「スタートアップの成長フェーズ・タイプによってアクセラレーター支援の効果は異なるのか?」日本経営学会誌, 56: 3-15.
スタートアップのデータベースを活用した検証。質の良いデータを提供いただいて、我々はユーザベースさんに感謝しなければならない。
分析結果は「アクセラに設立から早い段階で採択されれば、それは資金調達につながりやすい」というもの。
ここで昔から問題になるのが
1)支援の結果なのか
2)アクセラレーターのお眼鏡にかなったスタートアップだという選抜効果があるのか
3)そもそも、もとから良い(VC目線でもアクセラ目線でも)スタートアップだということを意味しているだけなのか
という問題。実は1)であるという可能性は最近はやや否定気味で、アクセラレーターの支援効果というのは俯瞰的
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