東北大・秋池先生と一橋大・吉岡先生の論稿。過去のデザイン研究をレビューし、デザインを社会科学がどう捉えているか、その視点を整理した労作。レビュー以上に、秋池さんや吉岡さんにはもっとデザイン研究を進めてほしいという気持ちはちょっとあるけど笑、ともあれ本研究は良作。

デザインの評価する軸は、
・機能性
・美観
・象徴性
・複雑性
・典型性
・新規性
・識別性
・アフォーダンス(対象との接触点、相互作用)

どこかで何かに使えそう。デザインというものに、象徴性や新規性という役割も与えられているというのは、見落としがちな大切なことだと思う。これまでと違っているもの、という感覚をきちんと与えないといけないのだ。

と同時に、典型性:あるカテゴリーや、あるものごとのためのものであるということを認識できるようにも、デザインしなければいけない。