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「だから、言わんこっちゃない!」2月16日号
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「だから、言わんこっちゃない!」2月16日号

2013-02-16 21:50
    【ブロマガ月別アーカイヴ: 2012-12 / 2013-1 / 2013-2生放送はこちら 】

    「産経新聞」では政治面に「10年前のきょう」という連載が続いています。写真入りで10年前の出来事を振り返る連載ね。
    僕も2000年10月15日に長野県知事に当選したり、翌2001年2月20日に「『脱ダム』宣言」を出したり、不信任決議を県議会(余談ながら畏友・勝谷誠彦氏のPCでは「けんぎかい」と打ち込むと何故か「嫌疑塊」と文字変換されるらしいw)が2002年7月5日に可決したり、といった日から10年後に紹介されていますが、本日2月16日付では10年前の2003年に滋賀県豊郷町を僕が訪れた内容が掲載されていました。

    【10年前のきょう】
    田中知事 豊郷小を訪問 「校舎保存」にエール
    2013.2.16 03:15
     
     □2月16日
     滋賀県豊郷町立豊郷小学校の改築問題で、校舎保存を訴える住民グループの招きを受けた長野県の田中康夫知事が同小学校を訪れ、校舎を背に校庭で講演した。この問題をめぐり町長がリコールされるなどしたが、最終的に同小学校は旧校舎を保存することとし、新校舎は平成16年に完成した。

    豊郷小学校の校舎は、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計していて、階段の手摺りにイソップ寓話の「兎と亀」を模した小振りなブロンズ像が付いていたりで、建築史的にも注目されていた代物。その校舎を取り壊して新校舎を建設すると当時の町長が発表するや反対運動が巻き起こった訳です。
    メンソレータムを創設した1人でもあるヴォーリズは関西学院大学の一連の校舎、明治学院大学の礼拝堂、大丸心斎橋店を始めとする数々の建造物の設計を担当しています。
    で、豊郷小学校の校舎は、伊藤忠兵衛商店で専務を務めた古川鉄治郎が1937年=昭和12年に寄贈しています。
    伊藤忠兵衛商店とは、伊藤忠や丸紅の母体となった呉服・織物を扱う問屋で、同じく旧豊郷村出身の伊藤忠兵衛が創設しています。「近江商人」の代表格ですね。

    では何故、僕が豊郷町まで出掛けて校舎保存を支持する演説を行う事となったのか?
    当時の「東京ペログリ日記」を読み返すと、2003年2月14日(金)に
    「豊郷小学校の歴史と未来を考える会の面々が滋賀県から来室。翌15日に学校の校庭で即席講演会を開催しましょう、と逆提案」
    と記されています。
    ガラス張り知事室へは、地域を・社会を・日本をより良くしたいと願う、「利権」とは対極の「理念」を抱く方々が、県内のみならず全国からお越しになっていたのですね。
    で、面会要請が県庁舎の経営戦略局の担当に入ると、僕も出来得る限りお目に掛かるようにしていました。
    豊郷小学校の校舎問題は既に全国で報じられていましたから、町に来て欲しいとの要請に僕も応えた訳です。
    知事となってからも毎月1回、大阪まで出掛けて河内家菊水丸師匠のラジオ番組に生出演していて、運良く翌15日が2月の出演日だったのですね。

    15日(土)のPG日記は、
    「NH17便で伊丹。京都。菱岩の川村岩松氏と「BRIO」対談。仕出しと弁当で知られる祇園の老舗。新大阪。毎日放送で河内家菊水丸師匠と『さてはトコトン菊水丸』。師匠の車で滋賀県豊郷町。言わずと知れた豊郷小学校の校庭で、500人近くの町民に講演。寒風吹き荒ぶ中、立ち去る事もなく1時間近くに亘って聞いて下さった、中仙道で長野県とも繋がる近江商人の意識の高さに敬服。『豊郷小学校の歴史と未来を考える会』の西村典子嬢らと共に、「豊郷一新の会」代表の伊藤寛氏が運転する車で米原駅。猛ダッシュで列車に駆け込み、東京。W嬢と荒木町の二○家で餃子」
    と記されています。
    ありゃりゃ、出掛けたのは15日な訳ね。
    「産経新聞」の記事は、以前に紹介された時もそうでしたが、10年前の前日の内容を振り返る形なのですね。

    どうして校庭で行ったかと言うと、当時の町長が2月3日に校舎本館を豊郷町教育委員会管理下の「教育財産」から豊郷町役場の「普通財産」へイカンする用途廃止手続きが強行され、校舎が教育施設として使用出来ない状態に陥っていたのですね。
    実は前年2002年12月20日に解体工事が強行され、阻止しようとした住民の女性が作業員に突き飛ばされる映像がTVでも報じられました。
    しかも、前日の12月19日に大津地方裁判所が「校舎解体差止の仮処分決定」を下していた中での工事強行。ま、それで山国の知事をしていた僕も知っていた訳です。
    「義を見てせざるは勇無きなり」
    「豊郷町、行きまっせ!」と13時からのラジオ番組内で僕が述べると、「ほな、僕も行きますわぁ」と菊水丸師匠も呼応して、番組終了後の15時に彼のワゴン車でびゅーんと名神高速。
    なので多分、校庭での講演が始まったのは17時前後だったのではないかな。

    で、お話ししたのは、素敵な校舎だから残しましょうよ、の情念論だけでは負けちゃいまっせ、という事。
    校舎を改築すると公債償還時の交付税措置も含めて事業費の73%も国が保証するのに対し、改修の場合は3分の1しか補助しない文部科学省の不可解な制度の枠組みの中で、だから新築の方が町の負担は少ないんだ、と町長は考えているんですよ。
    でも、それで良いんですか。仮に町の負担が増えても、昭和12年建設当時の県予算の6%にも相当する40万円強を古川鉄治郎氏が寄付して下さって竣工した校舎を維持修繕して使うべきじゃないですか。
    同時に付け加えたのは、総務省が推進していた「平成の大合併」に乗じて、豊郷町の名前を捨ててでも近隣自治体と一緒になって、そこで起債可能となる合併特例債で校舎の新築も画策する町政の体質を、黙ってみているんですか。
    校舎も町名も、皆さんの郷土を愛する気持ちで護り育むべきではないですか。

    校庭にスクリーンを張って、パワーポイントで説明を終えると、子育て世代の母親や児童生徒だけでなく、老婆や老爺も僕に駆け寄って来て、諦めずに踏ん張ります、と口々に決意表明したのを思い出しました。
    う~む、10年ひと昔で僕も忘れ掛けていましたよ。その意味でも写真入りで報じてくれた「産経新聞」には感謝だね。
    校庭でパワポを使って1時間も講演するのを豊郷町の人々が熱心に聴いてくれたのは、タイやインドネシアへ出掛けた際に集落の広場に銀幕を張って映画上映会をやっていて、老いも若きも食い入るように鑑賞しているのに遭遇したのと似た感動でしたね。
    ま、紆余曲折あって新校舎は建設されたにせよ、旧校舎も無事に保存されて「けいおん!」の舞台にもなった訳で、合併せずに人口7千人強のコモンズを貫く豊郷町には尊敬の座布団ですね。

    アベノミクスの下で補正予算が組まれる公共事業のあり方に関して「神奈川新聞」で報じられた記事、更には隕石落下の中で15日付夕刊1面トップで「日本経済新聞」が報じた「アジアに原発新設100基」記事は明日、詳述するとして、
    遅ればせながら、そうそう、日本のバレンタインデーは「謎」と、「an・an」の巻頭言を連載していた80年代に述べたら、「夢を壊すな!」と“袋叩き”に遭ったのを想い出しましたデス(苦笑)。
    だってね、女性から男性にチョコレートを渡す、ってのは直截に申し上げれば「邪道」な訳ですよ。
    何故か日本版ウィキペディア君
    では余り言及されていないけど、基本的にバレンタインデーならぬヴァレンタインデーValentine dayは男性から女性に「愛情」を伝える日、なんですよねぇ。
    1980年代に僕が“交接”していた相手の1人wが確か中学1年から高校1年迄、ニューヨーク郊外のスカーズデール=Scarsdale(リンク先は英語版ウィキペディア)で暮らしていて、バレンタインデーの朝には高校に花屋さんがやって来て、男子生徒が買い求めて意中の女子生徒に渡すのよ、と言ってました。
    で、女性にとっては上げるより貰う方が嬉しいでしょ、と「an・an」の巻頭言で紹介したら“袋叩き”に遭った訳です(苦笑)。

    それから20年以上が経過して、今や「バレンタイン アメリカ 花」で検索すると、
    それなりの分量の説明がヒットしますから、その意味ではインターネットは「便利」ではあります。
    とは言え、「フラワーバレンタイン」と銘打って、農林水産省が音頭を取って今年も展開しているみたいですが、
    何故か日本では隆盛になりませんね。
    バーニーズ ニューヨークでは先駆けて11日に実施したみたいですが、未だ未だチョコレート狂想曲ですかね、日本は。

    監督官庁ドゥワンゴ社との折衝にも光明が差し込み始め「ゲリラ生ヤッシー放送」も近日中には開始予定の運び!楽しみにお待ち下さい。

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