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「だから、言わんこっちゃない!」2月23日号
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「だから、言わんこっちゃない!」2月23日号

2013-02-23 19:23
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【ブロマガ月別アーカイヴ: 2012-12 / 2013-1 / 2013-2生放送はこちら 】

はてさて、
昨日22日(金)は愛犬ロッタと共に羽田から伊丹へ移動し、尼崎の自宅です。
2.5歳にして既に飛行機で羽田-伊丹を数十往復している“ジェット・セッター”のロッタの話は何れ柔ネタで行うとしてw、本日は日米首脳会談。
以下の「共同通信」配信記事(2月23日12:10)に着目しました。
現段階では記事として一般公開されたURLが見当たりませんので、全文再録しましょう。

蜜月強調も笑顔控えめ 首相緊張、実務の大統領

 【ワシントン共同】実務的な態度に終始したオバマ米大統領に対し、安倍晋三首相は緊張した表情を崩さなかった。「日米同盟の強化」を掲げて“蜜月”ぶりをアピールした22日の日米首脳会談。初顔合わせだったからか、2人とも笑顔は控えめだった。
 ホワイトハウスの大統領執務室。2人は首脳会談時に革張りの椅子に座って並び、共に足を組みながら約20分間、日米記者団の取材に応じた。
 日本側からは約10人の記者やカメラマンが取材。米側からはこれを上回る記者らが参加し、室内にはシャッターを切る音が響いた。
 初の日米首脳会談だったものの、米側の関心は自国の財政再建問題に集中。日本の新首相や日米関係をめぐる質問は出なかった。オバマ氏は熱心に答えたが「内政の話」として通訳も介さずじまいだった。
 日米首脳が目線を合わせたのは数えるばかり。日本人カメラマンに促されて最後に握手し、ようやく満面の笑みを見せた。同行筋は「ビジネスライクで知られるオバマ氏らしい」と話した。

2013/2/23 12:10

蜜月、笑顔、緊張、実務と相変わらずのゼロサム的二元論の見出しは横に置いておいて、些か意外だったのは日米首脳会談を終えての「共同会見」ではなく、「記者取材」であった点です。
その深意を今後、論評する動きも見られるでしょうが、僕が推察するに、会談の中身、取り分け双方で合意した事項を「共同会見」で列挙する事で中国に、米国国内に、或いは日本国内に無用な刺激を与えたくない、と米国側が「配慮」した深謀遠慮の結果ではないでしょうか。

「米側の関心は自国(米国)の財政再建問題に集中。日本の新首相や日米関係をめぐる質問は出なかった」という箇所も、一国の首相が座っているのにジャパン・パッシング、ジャパン・ナッシングとは失礼千万な話だ、と憤る前に寧ろ、安倍晋三氏に対して「歴史観」を問う的な意地の悪い“引っ掛け”質問が米国側の記者から出なくて良かった、と前向きに捉えるべきかも知れません。

と言うのは、21日(木)早朝に生出演したTBSラジオ系列「生島ヒロシのおはよう一直線」でも述べましたが、最近の米国メディアは、
「中国の主張に分が有る」と尖閣問題に関して「ニューヨーク・タイムズ」が、「ワシントン・ポスト」も「日清戦争の結果、日本が手に入れた」と記す程、「㋣学会認定記事」wが目立つのです。
歴史的にも国際法上も尖閣諸島が日本の領土なのは明らかなのです。
この点に関して3月10日(日)18時~BS11「田中康夫のにっぽんサイコー!」に遠藤誉女史をお迎えして、衝撃的史実を明かした上で放送します。
遅筆の僕としては、この辺りの「さわり」の部分も、毎週1回の無料生放送とは別にリアルタイムの「ゲリラ生ヤッシー放送」で語る方が、遙かに迅速に的確に詳細にお伝え出来るので、う~む、何とかしなくては。
「ゲリラ生ヤッシー放送」の実現に向けた具体的プランも99%は構築しましたので、来週27日(水)16時~の生放送で具体的プランを公表します。

はてさて、話を戻すと、驚く勿れ、実は、石原慎太郎氏が講演で尖閣諸島購入を唐突にぶち上げた共和党系のヘリテージ財団にも今や、巨額の中国マネーが寄付されているのです。う~む、好事魔多し。
にも拘らず、謂わば“飛んで火に入る”場を発表の舞台に選んでしまった洞察力の無さに愕然としますね。当の本人は、保守系のヘリテージ財団だと思い込んでいるのでしょうが、状況は激変しつつあるのです。
同様の「攻勢」は米国のメディアにも行われていて、少なからず思想洗脳被曝されていると冷静・冷徹に捉えるべき。
こうしたロビーイングに中国が本腰を入れる遙か前から韓国も台湾も、同様の「努力」を行っています。
韓国も台湾も、そして中国も、その資金は一体どこから調達しているのだ、とオンブズマン的疑問を抱くだけに留まらず、では無為無策に過ごしてきた日本は一体どういった戦略を構築すべきなのだ、と危機感を抱くべきなのでしょうね。

無論、これは一朝一夕に解決する話ではなく、況んや、在外公館のスタッフ数を増やせば事足れりではなく、唯一の解決策は、勘性の優れた人材を如何に調達、養成するかです。
生身の人間が行う情報収集活動=ヒューミント=HUMINT=human intelligenceは、電子機器を用いた情報収集活動=エリント=ELINT=electrnic  intelligenceよりも優る訳ですから。
ところが、「自分で考え・自分で決め・自分で動く」のが苦手な国民性が日本人ですから、う~む、弱りますですねぇ。お雇い外国人でヒューミント担当者を揃える訳にもいきませんし。
先日の無料生放送でも少し申し上げましたが、日本語は他の言語と違って「主語=私」を言わずとも会話が・文章が成り立つ希有な言語です。他の国家、少なくとも英語や米語や独語や仏語や中国語を母国語とする国家で生まれ育った人間とは長年のDNA的蓄積も異なるのでしょうから、厄介です。

昨日、更新に取り掛かれなかったのは(涙)、2月26日売「週刊SPA!」連載「その『物語』、の物語。」で、重要なのは「関税という聖域」ではなく「安全という聖域」なのだ、とTPPに関して述べるのに些か呻吟し過ぎて、脱稿後に疲労困憊となってしまったからです。
端的に言えば、米(こめ)の関税を死守すべしと「日本最大の農業組織」は声高に唱える前に、「日本最大の農薬組織」でもある貴方方は、国民の安全を蔑(ないがし)ろにし続けるのですか、って話です。だって、2月11日号で明らかなように.日本は世界最大の農薬投与国なのです。

「国民皆保険制度の堅持」をTPP交渉参加の6条件、即ち
(1)政府が、「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、交渉参加に反対する。
(2)自由貿易の理念に反する自動車等の工業製品の数値目標は受け入れない。
(3)国民皆保険制度を守る。
(4)食の安全安心の基準を守る。
(5)国の主権を損なうようなISD条項は合意しない。
(6)政府調達・金融サービス等は、わが国の特性を踏まえる。
に自由民主党は記していますが、「国民皆保険制度」という制度は死守しても、それが形骸化してしまったなら意味は無い、という点です。
今日は尼崎で開催の「ヤッシー塾」でも、これらの点をお話ししました。
生放送若しくはゲリラ放送で詳述しましょう(汗)。どうも文章よりも喋りヤッシーの方が、僕にとっても皆さんにとってもWinWinなようですから。

さて、以下の記事に関しても“安堵は禁物”です。「領有権」と「統治権」とは全く別個だからです。この点も放送で詳述しましょう。

米国務長官「尖閣は日米安保適用対象」 米外交の継続性を強調 

2013/2/23 10:48
日本経済新聞 電子版
 【ワシントン=吉野直也】ケリー米国務長官は22日、訪米中の岸田文雄外相と会談し、中国が挑発行為を繰り返す沖縄県・尖閣諸島付近の現状を踏まえ「尖閣は日米安全保障条約の適用範囲にあるとの揺るぎない立場を改めて確認する」と伝えた。国務長官はクリントン氏からケリー氏に交代したが、中国の挑発行為の即時中止を求める米外交の継続性を強調したものだ。

 ケリー氏は日本が中国の挑発行為に自制的な対応を取っていることを「評価する」と語った。日本政府が中国海軍艦船による海上自衛隊護衛艦へのレーダー照射に冷静に対処し、日中間の偶発的な衝突を防いだことが念頭にある。

 外相はケリー氏に早期の訪日を要請。1月の日米外相会談で当時のクリントン国務長官が「日本の施政権を一方的に害するいかなる行為にも反対する」と表明したことに謝意を述べた。双方は3度目の核実験を強行した北朝鮮について、国連安全保障理事会での新たな制裁決議の早期採択に向けた協力で一致した。

 米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古沿岸部への移設問題では、現行計画の履行を申し合わせた。外相は会談後、県知事への埋め立て申請に関して「地元の意向を丁寧に確認しながら進める」と記者団に語った。
最後に、
「ボーイングが787運航再開対応策を提示」
 という今朝の速報です。
米ボーイングは、最新鋭機787について、運航再開に向けた対応策を米連邦航空局に提示。

2013/02/23 07:58 

詳細な続報が出ていませんが、リチウムイオン電池の間隔を十二分に取りました、なあんて小手先の話では流石にFAAも許さないでしょうね。

そうそう、以下の米国CBS放送の遺伝子組換え種子に関するニュースも是非。多少、正確ではない部分もありますが、日本語字幕も付いています。

という訳で、本日は些か忸怩たる思い(苦笑)の「だから、言わんこっちゃない!」
ではでは明日。


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ブログイメージ
田中康夫公式ブロマガ「だから言わんこっちゃない!」
更新頻度: 毎週水曜日
最終更新日:
チャンネル月額: ¥550 (税込)

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いつも多彩に啓蒙させて頂いております。 オバマ大統領との会談、何か変だ、TPP参加国の全合意がないのに聖域?なき関税が覆されたようにニュースに流れるとは・・。

 長野市民としては”浅川ダム”の無駄と危険性を学んでいます。 県民の長年の望みである財政の健全化、ダムより人、地場産業の育成に舵を戻し実現された事に感謝するものであります。 治一郎を始め県政会らに貶められ、「石もて追われる」様に去られたヤッシーさんに、県民の一人としてまさに忸怩たる思いです。 共産党の石坂県議団長も田中さんが時々使われる観念的の言葉をヤッシーさんにも向けられたのには少々むかっ腹が立ちます。
脱ダムを実現したのは田中さんで、代わりに元の木阿弥村井を呼び込む結果の一翼を担いだことになったではないか!
感情的な問題かもしれ、いきさつを調べたいです。 

No.1 142ヶ月前
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