• このエントリーをはてなブックマークに追加

こいらさん のコメント

人々が本を読まなくなった原因は、出版社の側にもあります。
最近、書店に行ってもあえてお金を出してまで読みたいと思える本はゴー宣シリーズくらいしかないというのが私の本音です。
出版社の側も似たようなビジネス本や自己啓発本を粗製乱造してたり、明らかに科学的に根拠がないインチキ健康本を出したり、怪しげな新興宗教の教祖の本を並べたりしてる現状では、読みたくもなくなるな、と思ってしまいます。
文学なんかも、三島由紀夫とか太宰治とか寺山修司なんかは読むに値するテーマで書いてると思うのですが、昨今の権威主義に毒された作家の本は面白くないです。私小説そのものが作家のマスターベーションの場になっていて、その悪しき慣習がノンフィクションの分野にまで及んでる気がします。
それからもっと深刻なのは児童文学です。ほとんど左翼のイデオロギーに染まってます。国語力をつけることは大事ですが、その過程で左翼的なイデオロギーが学校の国語教育や図書館などから子供に刷り込まれていくのは問題だと思います。
もっとも右は右の方で嫌韓本や日本マンセー本で特定のイデオロギーにしか受けない本を作って読者とマスターベーションしてる状況ですし。
大学教授とかコラム二ストと呼ばれる人種も、自分の思想的マスターベーションを満たすためだけに本を書いてる輩は少なくないと思います。
ゴー宣シリーズはよしりん先生が商業主義の荒波に揉まれながら真言仏教の哲学と大学時代時代に培われた社会思想の土台があるから、本質を突いた読み物になっています。
古典的な哲学や宗教、それから社会科学や古典文学は、ある意味時代を超えてるから読むに値するかもしれませんが、他の本の9割くらいは、私の知的好奇心を満たしてくれないのも事実です。
No.147
105ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第174号 2016.4.19発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…4月14日、熊本地震が発生した。地震に便乗してネットでは「熊本の朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだぞ」だのといった悪質なデマが飛び交っていると、東京新聞が報じている。ただただ面白がって差別をする、常識が一切通じない、どうしようもない最低な人間がいるのだ。一方でヘイトスピーチに対抗するカウンター側で「正義」を発揮する者もまた危険な体質の者であり、日本人の知性は劣化の一途を辿っている。そんな日本の現状は「大学生の読書時間」にも端的に表れていた!! ※「ザ・神様!」…重度のアルコール中毒患者で生活保護受給者の「となりのアヅマさん」が引き起こした事件によって、なんと家賃が5千円引き下げ!せっかくだからと、“となりのアヅマさん込み”の賃料で暮らす決意をしたモクレンヒメだったが、なんとアヅマさんより100倍もヤバイ存在が登場!!その名も「大天使ミエテル」!!この恐怖にヒメは耐えられるのか!? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!アメリカの大統領選でTPPへの反対候補が増えているのは何故?“とと姉ちゃん”の「どうしたもんじゃろのう」は広島弁!?「新聞休刊日」は必要?俳優に「演技派」「実力派」という表現はアリ?ナシ?たかみなの卒業でAKB48への情熱が薄れた自分は薄情者?夢の為に女性が風俗やAVで働くのはアリだと思う?安倍首相が出演した『ワイドナショー』が地震の影響で放送中止になった件、どう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第168回「熊本地震とヘイトスピーチと読書せぬ人々」 2. しゃべらせてクリ!・第134回「ちゃまりん♡さまよの淑女我報でしゅぶぁ~い!の巻〈後編〉」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第79回「大天使ミエテル、降臨~となりのおじさん孤独死事件3」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第168回「熊本地震とヘイトスピーチと読書せぬ人々」  東日本大地震では「津波」の度肝をぬく脅威を見せられ、「原発」のメルトダウンという最悪の事態まで目撃させられたが、熊本大地震では本震と思った揺れが前震に過ぎず、さらにデカい本震でダメ押しされて、その後も強い地震が何度も続くという恐ろしさを知ることになった。  改めて日本は心もとない地盤の上に成立する、危険列島であることを思い知らされた。  全国に2000もの活断層を抱え、次にどこが被災地になってもおかしくなく、そしてその予測は誰にもできないのが日本である。  被災地の方々には、心よりお見舞い申し上げる。  その熊本地震に便乗して、ネットで悪質なデマが飛び交っていると、東京新聞が4月16日付特集「こちら特報部」で書いている。  地震発生直後から、ツイッターに 「熊本の朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだぞ」 だの 「熊本では朝鮮人の暴動に気をつけてください」 だのといった、関東大震災の時を思わせる書き込みが相次いだというのだ。  記事は 「災害時にデマはつきものだが、今回のケースは、在日コリアンらを排斥するヘイトスピーチ(差別扇動表現)にほかならない」 と断じている。確かに井戸もないのに「井戸に毒」なんて言っても誰も信じるわけがないから、 これはデマを飛ばすことよりも、差別そのものの方が目的であると見て間違いない。  だが一体、何を考えてこんな書き込みをするのか、全く感覚がわからない。   ただただ面白がって、関東大震災の時のマネをしてやろうと悪ふざけして、それで何ひとつ良心が痛まないのだろう。  常識が一切通じないバカはいる。どうしようもない最低の人間はいるのだと認識しておくしかない。  最近は、駅の便所がずいぶんきれいになったとスタッフが言う。  昔は駅の便所に入ると、目を覆うような落書きがされていたものだ。「この女はヤリマン」として実名と電話番号まで書いてあったりするようなひどい有様で、その中に在日や部落差別の落書きもあった。そして部落解放同盟が落書きの主を特定して、糾弾することも行われていた。  その頃は差別落書きをする場所など公衆便所くらいしかなかったが、ネットの出現で状況が一変した。「ネットの書き込みは便所の落書き」とは、もう聞き飽きるほど言われたことだが、実際にそれはその通りとしか言いようのないところがあるのだ。   しかも便所の落書きなら見る人もごく限られたのに、ネットではいくらでも拡散させられる。便所の落書きなら消すことができるけれど、ネットでは消すことができない。その悪質さは比較にならない。  その一方で、もう駅の便所に落書きする必要がなくなったので、きれいになってしまったわけだ。ネットが普及して恩恵を受けた人は、駅の便所の清掃員だけじゃなかろうか?  こういうネットのバカにはついつい腹を立ててしまうのだが、だからといって批判したところで、こんな連中が反省などするわけがない。  東京新聞は今回の差別ツイッターを見開き2ページの大特集にしていたが、大きな記事で批判すればするほど、連中は自分のやったことが注目されていると思って図に乗るだけで、かえって逆効果である。バカにつける薬はないから、どうにも対処のしようがないのだ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!