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写馬鶏さん のコメント

号外配信ありがとうございます!!
今回のゴー宣を読み、やはり茶魔語を絵付きで投稿すべきやった~と悔やみました(涙)
確かに茶魔語は、茶魔という異形キャラを媒体として視覚化することにより、ダジャレの域を超え強烈なインパクトを生んでいます。さらに、茶魔語を絵に結びつけて表現することで、右脳(ひらめきや映像)と左脳(言語)を同時に刺激し、ひいては茶魔語を考えることが国語力を鍛える結果に繋がります(このことは、以前ゴー宣で触れられていたと記憶しています)。
いやー茶魔語って、本当に素晴らしいですねぇー(淀川さん風)。

岡本太郎さんの言葉ははじめて知ったのですが、これは真理だと感じました。
私は今、教育心理学者のトリイ・ヘイデンという人が書いた「よその子」というノンフィクションの本を読んでいます。
高校生の時に初めて読み衝撃を受け、それから今までに何度か読み直している、大好きな本です。
内容をざっくり言いますと、自閉症の男の子、読字障害女の子、幼い頃に父と兄を継母に射殺された過去を持つ粗暴な男の子、12歳で妊娠し鬱となった女の子など、学校教育の枠組みからはみ出してしまった子供達が小学校の補習教室にやって来て、そこを受け持つトリイとの心の交流をするという話です。
補習教室では様々なすれ違いや悲しい事がたくさん起こり、子供達やトリイの心や体はその度に深く傷つきますが、そんな中でもトリイは度々、子供達のことを「美しい」と言い表します。
『ほんとうに生きようとする人間にとって、人生はまことに苦悩に満ちている。
 矛盾に体当たりし、瞬間瞬間に傷つき、総身に血を吹き出しながら、雄々しく生きる。
 その姿はほとんど直視にたえない。
 最も人間的な表情を、激しく、深く、豊かにうち出す。
 その激しさが美しいのである。高貴なのだ。』
トリイの心を絶えず揺さぶり続けた補習教室の子供達の「美しさ」と、岡本太郎さんの「美しさ」を定義した言葉は、完全一致するように私には思えます。 
『「美」は人間の生き方の最も緊張した瞬間に、戦慄的にたちあらわれる。』
最後の一文は、小林先生が以前仰っていた「闘う魂こそが輝いている」にも通じる力強さがあります。
ありがとうございました!
No.19
103ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
(号外 2016.5.17) 【目次】 1. ゴーマニズム宣言・第172回「茶魔語の秘密―『きれい』と『美しい』の違いについて」 2. もくれんの「ザ・神様!」・第81回「ミエテルと逆転~となりのおじさん孤独死事件5」 第172回「茶魔語の秘密―『きれい』と『美しい』の違いについて」  岡本太郎がこう言っていた。 『ゴッホは美しい。  しかしきれいではない。  ピカソは美しい。  しかし、けっして、きれいではない。』 『おぼっちゃまくん』を30年ぶりに復活させる。「わしズム」でたまに軽く描いてみたりはしていたが、今度は本格的である。 「コロコロアニキ」という雑誌の7月15日発売号に33ページのボリュームで描く。  その後も月2本のペースで描きためて、全編新作描き下ろしの単行本『おぼっちゃまくん』を出そうと考えている。  ギャグ漫画の描きおろし単行本を出すということが、かつてなかったことだし、画期的な企画だろう。 『おぼっちゃまくん』のファンが現在、30代、40代になって、子供も育て始めた頃であり、 「大人と子供が一緒に笑える格差社会のギャグ漫画」 として、世の中に出すのだ。  ただひたすら屈託なく笑える単行本を作ってみようと思う。 「コロコロアニキ」での復活に向けて、編集部が茶魔語募集をやっていたが、7月発売号で『おぼっちゃまくん』特集の別冊付録が付いて、そこで優秀作が発表されるらしい。わしも選ぶだろう。   しかしこの茶魔語にも時代の弊害が現れるなぁと思うのだが、昔は「はがき」に茶魔のイラストと共に茶魔語が描かれていたのだ。  子供の絵だから、ヘタクソでも、全然かまわなかった。  デッサンと、絵の上手さや魅力は違う。ニュアンスが表現されていたら、それで可笑しみが伝わるのだ。  ダジャレそれ自体は大して面白くなくても、その表現の仕方が面白いのが茶魔語だった。 子供たちは全員、絵を描いてきてたのだ。  茶魔語と単なるダジャレの違いを今も多くの人は分かっていないだろう。 「おはヨーグルト」 と文字で書いても、その面白さは伝わらない。  ところが、茶魔にパジャマを着せて、黒目部分を大きくして、ヨーグルトを片手に持って、ぼやっとした感じで 「おはヨーグルト」 という言葉を発している絵を子供は描いてきていた。  その絵を見た瞬間に、可笑しみが伝わったのだ。      
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!